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技術の寄せ集めでは、社会課題は解決できない、NTTデータが世界のスタートアップを探す理由

第9回 豊洲の港から presents グローバルオープンイノベーションコンテストの応募開始

特集
「NTTデータ 豊洲の港から」イベントレポート

提供: NTTデータ

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社会貢献の価値を数値化していきたい

 オープンイノベーションの成果を考えた場合、ソーシャルコインとの提携が順調に進んだ際に、どの程度の規模までビジネスを成長させられるかには関心があるところだ。

高野 「ここはなかなか難しいところです。リリース時には『5年で100億の売上』と試算しているのですが、社会貢献とビジネスを結びつけるという新しい概念のため、この先にどれだけのマーケットを切り拓けるかは未知数です。

 企業は社会貢献とビジネスを切り離して考える傾向がありますが、その一番の理由は、社会貢献が企業の収益にどれだけインパクトを与えるかの可視化ができないためだと思っています。最近は、持続可能な開発目標(SDGs)も注目をされつつあり、社会貢献のインパクトの可視化、それに伴う自社ビジネスインパクトの可視化ができれば、企業の社会貢献活動の取り組みや投資規模も大きく広がっていくでしょう。われわれもそこを目指して、ソーシャルコインと取り組んでいますし、それが実現できれば『5年で100億の売上』、さらにその先も見込めると考えています」

CEOのイヴァン・カバイェロ氏(右から2番目)は、何を隠そう日本が大好き

 世界を視野に入れたビジネスを展開するスタートアップ企業は、各国で異なる市場の状況を把握して、それに合ったソリューションの提供も求められる。

 「私たちは日本でのソリューション展開を強く望んでいました」と語る、ソーシャルコインのCEO イヴァン・カバイェロ氏も、世界とはまた異なる日本市場の品質やマーケットの特徴を知るうえで、NTTデータとの協業が非常に有益だとする。

カバイェロ 「NTTデータは大企業を中心に日本市場のニーズを深く理解しています。この1年半の協業を進める中で、ソリューションへのフィードバックをたくさんもらいました。

 その結果、日本市場の要求品質や複雑なマーケットが理解できました。ソリューションもブラッシュアップされ、われわれが目指す『ビジネスの実現』に向けて、確実に歩を進めることができたと感じています。

 NTTデータやNTTグループは、広範囲なソリューションや顧客を抱えているので、スタートアップがやりたいことを絞ってうまく取り組めば、ビジネスを面白くするような事業機会がたくさん得られると思います」

 単純な支援ではなく、協業によってお互いに刺激し合い、新しい市場にチャレンジする。グローバルオープンイノベーションコンテストはそんな新しい成長のきっかけとなるだろう。

(提供:NTTデータ)

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