このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第501回

流行のソニー製肩載せウェアラブルスピーカーを衝動買い

2018年10月03日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●南田/ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ウェアラブルネックスピーカーは
屋内使用が主軸の「肩載せスピーカー」

 アウトドアでの音楽リスニング環境もわりと変態寄りな筆者は、未だに時代遅れかつ重くて大きな「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」とAKGの「K3003」をずっと愛用している。しかし、最近は自宅で原稿を書きながら軽くスマホで音楽を聴くことも多く、そういうシチュエーションでもSRS-WS1は活躍してくれている。

筆者のデジタルミュージックプレーヤーとイヤフォンは、未だに数年以上昔の「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」とAKGの「K3003」をしつこく使っている。イヤフォンはずっとカナル型派だ

筆者のデジタルミュージックプレーヤーとイヤフォンは、未だに数年以上昔の「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」とAKGの「K3003」をしつこく使っている。イヤフォンはずっとカナル型派だ

 テレビとウェアラブルネックスピーカーの関係性を高めるために、Bluetoothではない専用無線を使ったことで、スマホやその他のレガシーなデジタルミュージックプレーヤーとの接続は付属の専用オーディオケーブルでの確実で安定した有線接続のみとなっている。

 有線接続は昭和なウォークマン世代の筆者にはなんの違和感もないどころか、確実かつ安定動作がうれしいくらいだが、平成生まれのスマホネイティブユーザーには多少の違和感があるかもしれない。

 実際に、専用オーディオケーブルで筆者のレガシーな「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」に接続してみたが、これこそ筆者の求めていた自宅内モバイルリスニング環境だった。イヤフォン端子の無い筆者のメインスマホである「HUAWEI P20 Pro」にも、スマホ付属のUSB Type-Cアダプター経由で接続して視聴してみたが、なかなかの満足度だった。

付属の専用オーディオケーブルを本体に接続すれば、一般的なデジタルミュージックプレーヤーやスマホの音楽をSRS-WS1で聴くことができる

付属の専用オーディオケーブルを本体に接続すれば、一般的なデジタルミュージックプレーヤーやスマホの音楽をSRS-WS1で聴くことができる

実際に筆者愛用の「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」で音楽を再生してみた。頭と耳の周囲に音場の広がるカナル型ともイヤーカフ型とも違ったオープンな雰囲気だ

実際に筆者愛用の「COLORFLY Pocket HiFi c4 Pro」で音楽を再生してみた。頭と耳の周囲に音場の広がるカナル型ともイヤーカフ型とも違ったオープンな雰囲気だ

筆者の「iPhone SE」はステレオミニプラグなので、SRS-WS1の専用オーディオケーブルのままで使用できた

筆者の「iPhone SE」はステレオミニプラグなので、SRS-WS1の専用オーディオケーブルのままで使用できた

USB Type-C対応の「HUAWEI P20 Pro」は、スマホ付属のオーディオジャック→Type-Cプラグ変換ケーブルを使って問題なく利用できた

USB Type-C対応の「HUAWEI P20 Pro」は、スマホ付属のオーディオジャック→Type-Cプラグ変換ケーブルを使って問題なく利用できた

 そして、想定以上に楽しく、振動機能が臨場感抜群だったのは「Oculus Go」との連携だった。ウェアラブルネックスピーカーは決してイヤフォンの延長ではなく、商品名の通り、あくまで肩載せタイプのコンパクトスピーカーであるということを再認識した。

「Oculus Go」はイヤフォン端子に専用オーディオケーブルを挿入することで、SRS-WS1といっしょにVRゲームなどを迫力ある音場で楽しむことができる

「Oculus Go」はイヤフォン端子に専用オーディオケーブルを挿入することで、SRS-WS1といっしょにVRゲームなどを迫力ある音場で楽しむことができる

 ウェアラブルネックスピーカーは、あくまで屋内モバイルの環境で使用すべきもので、屋外では、超大音量で音漏れしているイヤフォンの何倍ものパワーで周囲の人サウンドが届くので、まず屋外では使用できないと理解すべきアイテムだ。また、同じ室内で複数台のウェアラブルネックスピーカーを使用することも、筆者としてはあまりおすすめできない。

 肩への装着は極めて簡単だ。両手でSRS-WS1の左右を持ち、少し押し広げながら首の後ろから前にスライドするように装着する。ヘアースタイルに大きく影響しないので、女性でも簡単に装着できる。

RS-WS1は本体がフレキシブルなので、両手で押し広げて首の後ろからスライドさせるように装着できる。年齢性別を問わず装着しやすい

RS-WS1は本体がフレキシブルなので、両手で押し広げて首の後ろからスライドさせるように装着できる。年齢性別を問わず装着しやすい

 さて、SRS-WS1のモバイルオーディオやVR機器との有線接続はこれくらいにして、本命のテレビとの接続親和性を見てみよう。SRS-WS1テレビとのワイアレス接続には、先ほどまで使用していたオーディオケーブル以外の付属オプションを使用してセッティングすることになる。

 まずは送信機と充電台の設定だ。両者とも電源には付属のACアダプターとmicroUSBケーブルを使用する。付属のACアダプターは比較的コンパクトなので、テーブルタップに隣り合わせに並べることも可能だった。

SRS-WS1をテレビに接続するには、専用オーディオケーブル以外の4本のケーブルと2個のACアダプター、送信機、充電台を使用する

SRS-WS1をテレビに接続するには、専用オーディオケーブル以外の4本のケーブルと2個のACアダプター、送信機、充電台を使用する

送信機と充電台にはそれぞれACアダプターと給電用のmicroUSBケーブルが必要だ

送信機と充電台にはそれぞれACアダプターと給電用のmicroUSBケーブルが必要だ

比較的コンパクトなACアダプターなので、小さなテーブルタップにも隣り合わせで使用できる

比較的コンパクトなACアダプターなので、小さなテーブルタップにも隣り合わせで使用できる

 充電台の準備ができたら、さっそくSRS-WS1の接点部分を充電台の3つの端子にマグネットで吸着させて充電を開始する。

充電台にはマグネットが仕込まれており、SRS-WS1の充電部分を近づけると確実に吸着してくれるので便利だ

充電台にはマグネットが仕込まれており、SRS-WS1の充電部分を近づけると確実に吸着してくれるので便利だ

ワイヤレス送信機(左)と充電台(右)。充電台はその下側にSRS-WS1を置くスペースが必要なので、多少設置場所を選ぶ

ワイヤレス送信機(左)と充電台(右)。充電台はその下側にSRS-WS1を置くスペースが必要なので、多少設置場所を選ぶ

 送信機のほうは、背面のDC-IN端子にACアダプターからのmicroUSBケーブルで給電し、光デジタル出力端子(DIGITAL-IN)とテレビの光デジタル音声出力端子を付属の光デジタルケーブルで接続する。

 光デジタル音声出力端子がないテレビの場合は、付属の両端がステレオミニプラグ仕様のアナログ音声ケーブルで、テレビのイヤフォン端子と送信機背面のANALOG-IN端子を接続する。なお、筆者宅では光デジタルケーブルで接続した。

送信機はテレビのデジタル音声出力端子に付属の光デジタルケーブルで接続する。デジタル音声出力端子が無ければイヤフォン端子と音声ケーブル接続でも良い

送信機はテレビのデジタル音声出力端子に付属の光デジタルケーブルで接続する。デジタル音声出力端子が無ければイヤフォン端子と音声ケーブル接続でも良い

送信機は単にSRS-WS1にデジタルデータを送るだけの装置なので、テレビの背面など、目立たない場所に設置しても問題ない

送信機は単にSRS-WS1にデジタルデータを送るだけの装置なので、テレビの背面など、目立たない場所に設置しても問題ない

 実際のテレビ視聴だが、テレビドラマや時代劇、海外のシネマ、ライブのミュージックビデオまで幅広く観てみたが、少なくとも2~3m先でしゃべったり鳴ったりしているテレビ音声とは格段に違いを感じるライブ感が楽しい。特に、没頭したい名画や音楽番組の視聴に関しては効果絶大だ。

音場やサウンドに配慮した映画で再現される臨場感は、SRS-WS1の出番という感じがする

音場やサウンドに配慮した映画で再現される臨場感は、SRS-WS1の出番という感じがする

ミュージックビデオならスタジオ録音よりもライブが最高にSRS-WS1とマッチする。送信機とテレビを光デジタルケーブルでつないでいる場合は、テレビとSRS-WS1の両方の音量調節でお好みのライブ感あふれる音場再現ができるのがおもしろい

ミュージックビデオならスタジオ録音よりもライブが最高にSRS-WS1とマッチする。送信機とテレビを光デジタルケーブルでつないでいる場合は、テレビとSRS-WS1の両方の音量調節でお好みのライブ感あふれる音場再現ができるのがおもしろい

 SRS-WS1の送信機とテレビを光デジタルケーブルで接続している場合は、SRS-WS1の音量とテレビ本体のスピーカーの音量は個々にコントロールできる。前面のテレビの音量とSRS-WS1の音量のコントロールを独自に行うことで、自室内に自分を中心としたなかなか楽しいユニークな音場を構成することが可能だ。

 SRS-WS1は、屋内で大スクリーン上のシネマやライブなどのオーディオビジュアルコンテンツの再生を主軸とし、スマホなどのミュージックプレイバックを従としたAV系のユーザーが活用するのに最適な「肩載せスピーカー」だろう。

ウトドア専用のカナル型イヤフォンとインドア専用のSRS-WS1の組み合わせで、オールラウンドなサウンド再生環境をカバーできそうだ。SRS-WS1はあえて肩に載せず、このようにテーブルの上に置いた状態でも有効に使える

ウトドア専用のカナル型イヤフォンとインドア専用のSRS-WS1の組み合わせで、オールラウンドなサウンド再生環境をカバーできそうだ。SRS-WS1はあえて肩に載せず、このようにテーブルの上に置いた状態でも有効に使える

T教授

今回の衝動買い

アイテム:ソニー「SRS-WS1
・価格 2万6900円前後


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン