■正しい表記や読み方が難しく、混乱も
アップルの意図はなんとなく分かるものの、こうした複雑な表記には問題もあります。1つ目は、大文字の「S」を小さく表記することで小文字の「s」と勘違いしやすい点です。
たとえば予約開始後の家電量販店では「XS」と「Xs」の表記が混在しています。しかし見た目が「Xs」だからといって間違いというわけではなく大文字を小さく表示している可能性もあるのが厄介なところです。
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ヨドバシカメラ店頭の掲示物。梅田店は「Xs」、京都店は「XS」表記だった |
ウェブブラウザーによる違いも指摘されています。Windows 10標準のEdgeは、アップルのWebサイトで使われているスタイルシートに対応しておらず、本来の意図が反映されません。
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SafariやChrome(左)では「Xs」のように表示されるが、Edge(右)では「XS」になってしまっている |
もう1つの問題は読み方です。「XS」をテンエス、「XR」をテンアールと読むことは、日本ではもちろん英語圏でも簡単ではないようです。iPhone Xを「テン」と発音することを知っている人しか、ついてこられない読み方といえます。

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