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MSI製ノート「WS63 8SJ」は超薄型のワークステーションだ

2018年08月07日 12時00分更新

文● 加藤勝明 編集●北村/ASCII編集部

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Quadro P2000&Core i7-8750Hを搭載

 もう少しスペック的な側面もチェックしよう。CPUはモバイル用Coffee Lake-Hプロセッサーのうち、6コア12スレッドの「Core i7-8750H」を採用。電源プランを「高パフォーマンス」モードにすれば、低負荷の処理なら4GHz近辺、全コアフル稼働なら3.4~3.7GHzあたり(発熱状況によって変動)で運用できる。

 CGのレンダリングや動画エンコードなど、CPUパワーを湯水のように使うシチュエーションでは非常に頼もしいマシンになるだろう。

「CPU-Z」を使ってCPUの情報を拾ってみた。2kg未満のスリムなノートに6コア12スレッドCPUが使える時代になるとは……

 一方GPUであるQuadro P2000はCUDAコア(SP数)768基と4GBのVRAMを備えたもの。スペック的にはGeForce GTX 1050Tiと同等。そのため描画性能に過大な期待は禁物だ。

 ただプロ用ソフトで使われるOpenGLの性能を出すために特化したGPUなので、CAD系やAdobeCC系アプリでの動作確認がとれている、という安心感がある。ゲーミングノートでも動くかもしれないが、業務で使うなら動作確認がとれたWS63の方がはるかに安心なのだ。

「GPU-Z」によるWS63搭載GPUに関する情報。CUDAコア数やVRAMなどのスペックは、GTX 1050Tiそのままだが、OpenGLに特化しているという点がQuadro P2000の強みである
MSIのサイトにおけるWS63の強みの紹介。CADやAdobeによる動作認証がとれているのがQuadroの強みだという

 搭載液晶は15.6インチフルHDというごくありふれたもののように見えるが、リフレッシュレートはネイティブ120Hzの高速なタイプを採用している。動きに対する追従性は高いが、これに見合うフレームレートを出すには、もう少しGPUの性能が欲しいところだ。

 ちなみにXrite製「i1 Display Pro」で液晶のキャリブレーションをD65&120カンデラに設定したところ、Adobe RGBやDCI-P3よりやや狭い発色であることが確認できた。

 プロ向けをうたうのであれば、AdobeRGB 100%カバーをうたうなど、もう少しプロ寄りのパネルを使った方が良いのではなかろうか。ただ内蔵液晶は確認用、色をしっかり見たい時は外部ディスプレー出力を利用する、という運用をすればいいだけの話だ。

液晶のリフレッシュレートは120Hz固定。映像編集用というよりは、かなりゲーミング寄りの液晶のようだ
液晶をキャリブレーションした際に出力されるICCプロファイルをmacOSの「ColorSyncユーティリティー」を利用して色域(ガマット)を可視化してみた。色のついたいびつな六角形がWS63の液晶の色域、グレーで薄く表示された領域がAdobe RGB(左)とDCI-P3(右)。sRGBよりは多くの色を表示できるが、Adobe RGBとDCI-P3の色域はフルカバーと言うにはやや物足らない性能、と言ってよい
同様にキャリブレーション時のガンマカーブ。RGB3本の線がそろっており、素直なガンマ特性であるといえる

 また、その他の装備としてはワイヤレス系にインテル製の「Wireless-AC 9260」を利用した802.11a/b/g/n/ac対応も無線LANや、Bluetooth5にを搭載。ストレージはCドライブのSSDがM.2 NVMeにシステム、SATAのHDDでデータ保存という定番の構成になっている。

 Cドライブが256GBというのは今どきのソフトの肥大化具合を考えるとやや心もとないのは確かだが、USBやThunderbolt3など拡張性も十分あるのであまり気にはならないだろう。

「CrystalDiskInfo」でWS63に搭載されたストレージの情報を拾ってみた。SSD(左)はサムスン製、HDDはSeagate製のものが使われていた

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