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デキるビジネスマンが「朝一番にPCに向かわない」深い理由

2018年07月26日 06時00分更新

文● 島野美穂(ダイヤモンド・オンライン

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仕事がルーティンになると、新たな発想は生まれない。それどころか、同じような毎日が続くことにうんざりし、仕事への意欲も低下しかねない。こうした状況を打破するには、今まで当たり前にやってきたやり方を見直す必要がある。では、仕事がデキるビジネスマンは、我々と何が違うのか。大手メーカーでサラリーマンとして働く傍ら、多数のビジネス書を出版する金田博之氏に話を聞いた。(清談社 島野美穂)

「朝一番にPCの前に座らない」
デキるビジネスマンの習慣とは

デキるビジネスマンは朝イチの雑談ミーティングを大切にします
1人で何でもこなせるのが真のデキるビジネスマンではない。むしろ、人を上手に使い、効率よく生産する人を目指すべきなのだ Photo:PIXTA

 仕事がデキる人にはさまざまなタイプがいる。マルチに何でもこなせる人もいれば、ズバ抜けて高い営業力を武器に、それだけに専念するという人もいる。しかし、どんなタイプであろうと、サラリーマンとして会社で働く以上、求められるのは結果。それならば、できるだけ効率よく進めるに越したことはない。

「仕事がデキるというのは、効率よく生産することを指します。すなわち、人の使い方が上手な人が、仕事がデキる人ということです」

 そう語るのは、金田博之氏。金田氏は大学卒業後、グローバルに展開する外資系大手ソフトウエア企業SAPに入社。入社1年目で社長賞を受賞し、29歳で副社長補佐、30歳で部長に昇格、35歳で本部長に昇格するという、圧倒的な出世街道をひた走ってきた。SAP世界全社10万人のなかのハイパフォーマンス(上位2%)を挙げた人物に7年連続で選抜されている。現在は、某大手メーカーでグローバル新規事業を推進している。さらに本業の傍ら、仕事術や思考法に関するビジネス書を多数出版するという、スーパービジネスマンなのだ。

 金田氏は、「仕事のやり方を見直すには、まず自分の普段の行動を振り返ってみるところから」とアドバイスする。例として、筆者の仕事の流れを振り返ってみることにしよう。朝、出社したらまずはPCを立ち上げてメールチェックをして、それから今日のタスクを書き出して…と、ここで早くも金田氏から待ったがかかった。

「ほとんどの人が、出社したらとりあえず自分のデスクに向かいますよね。それが普通の行動です。でもそれは、実はすごくもったいないことなんです。朝の時間帯こそ、自分の仕事ではなく、人の仕事に目を向けるべきです」

 金田氏は、出社してもすぐに自分の仕事に取り掛かることはない。デスクに荷物を置いて、まず部下のもとへ行き、雑談を始めるのだ。

「朝一番の小会議というイメージです。今どんな作業をしているか、何か行き詰まっている点はないか、簡単にヒアリングします。話を聞いて、部下の状況をキャッチし、すぐに解決できそうな問題ならその場でアドバイス。難しいようならスケジュールを調整して、改めて相談する時間を取ります」

「朝の小会議」がメンバーの
モチベーションをなぜ上げるのか

金田博之(かねだ・ひろゆき)/1975年山口県下関市生まれ。大学卒業後、グローバルに展開する外資系大手ソフトウェア企業SAPに入社。以来、入社1年目で社長賞受賞、29歳で副社長補佐、30歳で部長に着任、35歳で本部長に昇格。世界全社10万人のなかのハイパフォーマンス(上位2%) を挙げた人物に7年連続で選抜される。2007年、INSEAD大学でエグゼクティブMBAを卒業。現在は、日本の大手製造企業でグローバル新規事業を推進。勉強会を定期的に開催し、参加者は累計1000人を超える。現役のサラリーマンでありながら、これまで8冊の書籍を出版。プレジデント、ダイヤモンド、東洋経済、日経ビジネスアソシエなど各種メディア掲載実績多数。オフィシャルメルマガは2017年にまぐまぐ大賞を受賞。 メルマガ:金田博之のたった一冊のノートで出世する「一流のグローバル人材」への確実な道

 ポイントは、「朝を自分の時間ではなく、人を動かす時間にする」と決めてしまうこと。自分の仕事だけに向き合っていても、結局、1人分の仕事しかこなせない。他者を動かすことで、3人分、4人分と、朝一番から何倍もの仕事を進行することが可能になるのだ。

 しかし、いくら小会議といえども、朝からナーバスな話はNG。話す内容はあくまでフランクに、が鉄則だという。

「仕事のヒアリングはほどほどに、できるだけ多めに雑談をすることを私は心がけています。チームのメンバーで盛り上がるようなネタが1つあれば、それが理想ですね。前日にあった笑えるような出来事でもいいですし、ネットで見たニュースでもいいんです」

 朝の小会議には、仕事の進捗をヒアリングすると同時に、メンバーのモチベーションを上げる目的もある。いまいちやる気が出ない、眠い…そんな日でも、新しい話題を提供すると、自然と頭が働くようになり、その日1日の生産性が上がるのだ。だからこそ、メンバーとの雑談は昼でも夕方でもなく、「朝一番」が有効だ。

「大事なのはとにかく、『朝イチでPCの前に座らない』ということです。人とのコミュニケーションがなければ、チームでの仕事はできません。それは個人で完結するような仕事であっても、同じです。結局、複数の人間と同じ空間で働いている以上、コミュニケーションを取らないことには、いつまで経っても仕事は広がらず、現状維持のままです」

 朝の小会議が習慣化すれば、部下のモチベーションもアップし、仕事の質も上がる。日中にいちいち指示するよりも、圧倒的に効率よく仕事が進められるのだ。

 朝のメールチェックが習慣になっている人は、さっそく明日から変えてみてはどうだろうか。自分の仕事よりも、他者の仕事に目を向けることが、結果的にあなたの成果につながっていくのだ。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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