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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第106回

自撮りからインスタ映えまで! 従来機よりも格段に進化したZenFone 5のカメラ

2018年07月01日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII編集部

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新機能「AI Photo Learning」は
回数を重ねると楽しい

 新しい機能で注目はAI Photo Learningがある。ギャラリー内の「アシスタント」から実行できるもので、ギャラリーの編集機能を使用すると、処理後の画像と処理前の画像が表示され、気に入ったほうの処理を選ぶと、それを記憶していく。これを繰り返し学習させていくと、写真に応じて自動的に処理を実行してくれるようになる。数回ではとくに変化はなかったが、10回以降はたまに反応するようになり、なかなか面白い機能だ。カメラでの撮影時点で実行してくれるといいのだが、それは今後に期待したい。

純正の写真編集機能は充実しているので、しばらく使い込んで覚え込ませてみよう

 ZenFone 5のディスプレーはDCI-P3対応となっている。iOSデバイスではおなじみだが、Androidではまだ少ない。ただ対応しているだけなく、環境光に合わせた自動色調調整機能まであり、しかも精度が高く、iPad ProのTure Toneに近く、ストイックに合わせてくれる。

 スマホで撮影したデータは共有することが前提的なので、色が分かりやすいのはうれしい部分といえる。なお、デフォルトはDCI-P3で、標準を選ぶとsRGBになる。世の中の大半は、いまのところsRGBなので、シェア前提であれば最初に設定を変更してもいい。

ディスプレーの項目の最下段に「画面カラーモード」がある

「自動調整を有効にする」で、環境光に合わせて色温度などを調整してくれる

「広い色域」がDCI−P3、「標準」がsRGB

 ZenFone 5のスペックはSoCがSnapdragon 636、メモリー6GB、内蔵ストレージが64GB、バッテリー容量3300mAhなど。ミドルクラスとしては充実したものといえる。また、DSDVである点もポイントだ。これにより、4G+4G同時待受が可能になるだけでなく、auをバックボーンとするMVNOも選択肢に含めることができる。

 ベンチマークを見ると、過不足ないスコアとなっている。3D中心のゲームにはさすがに弱いが、CPU性能は上々であり、あまり困ることはなさそうだ。画面録画や配信のできるGame Genieを使用する場合、ブラウザーなどの操作の録画であればなんら問題ないが、3D中心のゲームの場合はアプリ側の設定によっては応答が遅くなることもあったので、事前にテストしておきたい。このあたりを考えているのであれば、ハイエンドモデルの「ZenFone 5Z」をチェックしておこう。

 また、メモリーが6GBと多いのも特徴で、SNSをモリモリとしつつウェブブラウズ、といった場合も応答性が気になることはない。AIブーストはAnTuTu Benchmarkでの効果が明瞭だが、よく体感できるシーンはそれほどないため、バッテリーライフを考えると限定的な扱いでよさそうだ。なお、下記ベンチマークはAIブーストをオフにした状態のもの。

3DMark

PCmark for Android Work 2.0

PCmark for Android Compute

Geek Bench 4.2.0

AnTuTu Benchmark

 ほどよく、PUBG Mobileが配信されたので実際に遊んでみた。起動直後の判定は「バランス画質」。グラフィック設定を高くしてもプレーはできたが、シーンによってはフレームレートの落ち込みがよく発生したため、快適にプレーしたいのなら、アプリ側のオススメに従っておくといい。

 また画面が16:9よりも広いため、指で隠れる部分が気になりにくいのも良かった。なお、プレー時にはヘッドフォンを推奨する。これは音楽を再生してみるとわかるが、受話口側のスピーカーと底部のスピーカーの音量バランスが悪いからだ。

「PUBG Mobile」(C)2018 PUBG Corporation. All Rights Reserved.

 価格からすると、フラッグシップモデルのZenFone 5Zと共通した部材を採用しているため、高級感が十二分にある。またスペックについても普段使いの範囲で十分であり、メモリーは6GBなので、起動しっぱなしにしたり、Twitterのように徐々にメモリー消費量が増えていくようなアプリを常用するシーンに強い。なるべく端末購入費を抑えていきたいのであれば、ZenFone 5をチェックするといいだろう。


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