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各所に凝らされた工夫が魅力、高コスパで場所を取らないマウスのスリムPC
各所に工夫の凝らされた実用性の高いコンパクトケースを採用
サイズ重視のパソコンであればある程度の割り切りが必要なマシンも多いが、LUV MACHINES Slim iHS410BDのケースはスリムデザインながらよく考えられた構造となっている。まずはこの部分からみていこう。
前面のインターフェースはUSB3.0×2とマイク入力、ヘッドフォン出力、マルチカードリーダーを搭載。必要十分といったところだが、このカードリーダーはSDメモリーカードだけでなく、メモリースティックやxDピクチャーカードにも対応しているのが地味ながらありがたい。最近はSDカードばかりになっているが、少し前のデジカメなどでは他形式のメモリーカードを使うこともあるだけに、別途カードリーダーを用意しなくてすむのは楽だ。
また、コンパクトサイズながらDVDスーパーマルチドライブを標準装備している点もポイント。最近出番が減っている光学式ドライブは、タワー型でも搭載していないPCが増えている。しかし、ソフトのインストールや映像再生、大切なデータのバックアップメディアとして活躍する機会も少なくないだけに、最初からあるのはそれだけで心強い。
前面部分でもうひとつ気になるのは、中央のやや下側に吸気口が設けられている点だろう。この吸気口はダストフィルターが装備されており、ケース内へのホコリやゴミの侵入を防いでくれる。しかもこのダストフィルターは、横からスライドさせて取り外しが可能。溜まったホコリもケースを開けずに掃除できるのがうれしい。
ちなみに吸気口は一見すると小さく見えるが、十分な量の外気が取り込めるよう内部にケースファンが装着されている。背面排気ファンではなく、前面吸気ファンを装備しているというのも、一般的なケースと違った特徴といえるだろう。なお、このファンの直線上には拡張スロットがある。ビデオカードなどを装着した場合でも、吸気ファンで拡張ボードへと外気を送り込めるよう考えられた配置となっている点に感心してしまった。
右側面をみると四隅に凹みがあるのがわかるが、ここに付属のゴム足を装着すれば、縦置きだけでなく横置きにも対応できる。設置面積としては縦置きの方が小さいが、そのぶん高さが出てしまうため、圧迫感なく使うのであれば横置きの方がいいだろう。自由にレイアウトを選べるのも、コンパクトなマシンのメリットだ。
スリムながら、内部には意外にしっかりスペースがある
背面のインターフェースはUSB 2.0端子×2、USB 3.1端子×4、有線LAN端子、DVI-I端子、DisplayPort、PS/2端子を装備。ゲーミングパソコンであればPS/2を装備している場合もあるが、こういったスタンダードなマシンで装備しているのは珍しい。また、スリムサイズやベーシックモデルのパソコンでは省略されがちな10Gbpsの高速データ転送に対応するUSB 3.1端子が4基用意されており、高速な周辺機器との接続にも活用できる。
1点だけ注意したいのは、ディスプレー出力にHDMIがないこと。ケーブルを接続しようとしてHDMIがなのに気づき、あわてないようにしたい。4Kなどの高解像度表示には、DisplayPortに対応したディスプレーを用意しよう。
ケース内部に目を向けてみると、意外とスペースに余裕があることに気づく。これだけスペースがあれば通気が妨げられず、パソコン内の熱を素早く排出できるだろう。感心したのが、ちょっとしたスペースを使ったベイの存在だ。
本体下部に3.5インチベイ×2を備えているのはすぐにわかったが、実は、光学ドライブ部分にも2.5インチベイ×2が用意されている。HDDとSSDとで装着位置を別にしたい場合や、多数のSSDを搭載したい場合に活用するとよさそうだ。
内部を確認したついでに電源をチェックしてみたところ、電力変換効率の高い80PLUS BRONZEの300W電源が搭載されていた。変換効率が高いと余計な熱が出ないだけでなく、わずかとはいえ電気代もおさえられる。こういった見えない部分に安物ではなく、しっかりとした製品を採用しているところにも好感がもてる。
付属のキーボードはUSB接続で、ややコンパクトなものとなっている。一般的にコンパクトなキーボードというのはテンキーを削ったものが多いが、このキーボードはノート用キーボードに近いレイアウトを採用。テンキーも装備しているため、事務仕事やデータ入力などで数値の入力が多いという人でもしっかりと利用できる。本体がコンパクトというだけでなく、付属のキーボードもコンパクトというのがありがたい。