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さとうなおきの「週刊アジュール」 第33回

「グローバル仮想ネットワークピアリング」が東日本・西日本リージョンでも利用可能に

SAP HANA等への書き込み遅延をミリ秒以下にする「Write Accelerator」がGA

2018年05月07日 12時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure Virtual Machine Scale Sets:低優先度VM

 Azure Virtual Machine Scale Sets(VMSS)は、多数の同じ構成のVMをデプロイ、管理するためのサービスです。

 低優先度VMは、通常のVMの価格より大幅に安価に利用することができます。低優先度VMは、2017年5月からAzure Batchで利用できました

 今回、Azure Virtual Machine Scale Setsでの低優先度VMのパブリックプレビューがリリースされました。

 詳細は、ブログポスト「Announcing low-priority VMs on scale sets now in public preview」ドキュメントAzure Virtual Machine Scale Setsの価格ページをご覧ください。

Azureポータルでの、低優先度のAzure Virtual Machine Scale Setsの作成

Azure Virtual Network:グローバル仮想ネットワークピアリング

 仮想ネットワーク機能を提供するAzure Virtual Networkでは、これまで同じAzureリージョンにある複数の仮想ネットワークをピアリングして、異なる仮想ネットワーク内のVM間で直接通信することができました。

 異なるAzureリージョンに存在する仮想ネットワークをピアリングする「グローバル仮想ネットワークピアリング」は、2017年9月のIgnite 2017カンファレンスで発表され、プレビューが始まっていました。そして、4月にGAになっていました

 今回、グローバル仮想ネットワークピアリングがサポートされるリージョンが拡張され、中国、ドイツ、Azure Governmentを除くすべてのAzureリージョンで利用可能になりました。東日本、西日本リージョンでも利用可能になっています。

 詳細は、更新情報「Region expansion: Global VNet Peering」、ブログポスト「Global VNet Peering now generally available」ドキュメントをご覧ください。

グローバルピアリングされた仮想ネットワークに属するVMでの、有効なルートの確認

Azure ExpressRoute:Network Performance Monitorを使ったMicrosoftピアリングの監視

 Azure ExpressRouteは、オンプレミスからAzureへのプライベート接続を提供するサービスです。

 Operations Management Suite(OMS)のNetwork Performance Monitor(NPM)を使ったAzure ExpressRouteの監視が、2月にGAになっていました。これは、Azure Virtual Networkへの接続を提供するAzureプライベートピアリングをサポートしていました。

 今回、Network Performance Monitorを使ったAzure ExpressRouteの監視での、Microsoftピアリングのサポートのパブリックプレビューがリリースされました。Microsoftピアリングは、Office 365、Dynamics 365、Azure PaaSサービスなどへの接続を提供するものです。

 詳細は、ブログポスト「Monitor Microsoft peering in ExpressRoute with Network Performance Monitor - public preview」ドキュメントをご覧ください。

Network Performance Monitorを使ったAzure ExpressRouteの監視での、Microsoftピアリングのサポート

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