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ムダばかりの「ブラック会議」を強くする、ほんのちょっとの視点 第9回

働きやすさには、雰囲気の演出も重要

ICTだけなく、機能的で感じのよい空間が会議を盛り上げる!

2018年05月09日 13時30分更新

文● 橋本雅司/内田洋行

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 堅苦しい会議室ではなく、いつもと異なる居心地の良い空間でのミーティングは、思考の転換や自由な発想を促します。次に、リラックスできる会議環境を考えてみましょう。

 下の写真は、天然の木材を利用したやぐら状の間仕切りです。画一的で無機質になりがちなオフィスに木を使用したスペースを作ることで、自然と人が集まり、心地よく、リラックスした状態でミーティングを行うことができます。

木製のやぐらで構成された心地よい空間(WoodINFILL)。ICT機器の装着も簡単にできる。

 このようなやぐら状の間仕切りは、ディスプレイやプロジェクターなどのAV機器、ICT機器を簡単に装着することができる構造になっています。天井や壁面に直接工事で取り付ける必要が無いので、機器入れ替え時のコスト削減にもつながります。心地よさだけでなく、会議空間として機能性を持たせる仕組みです。

リラックスできるオープンなインテリア。

ゆらゆらするチェア「turnstone Buoy(ターンストーン ブイ)」。

 このチェアは、「おきあがりこぼし」のように、ゆらゆら揺れるタイプのものです。人は座っているときも常に身体を動かしていると言われています。重心の移動に応じて、自由な動きを可能にするチェアは、体格や姿勢に関わらず快適に座れます。リラックスした姿勢でミーティングに臨めますので、考え事やブレーンストーミングの際に自由な発想を促すことにつながるでしょう。

 このように、AVシステムやワイヤレス投影システムなどの会議用ICTツールの活用と合わせて、オフィス家具も工夫することで、タイムリーなミーティング開催、活発な意見交換、会議時間の短縮などをより促進することができます。

 さて今回で連載は最終回となりますが、これまでであなたのお役に立ちそうなアイデアはありましたでしょうか?

会議は一人ではできません。会議の変革は、あなた一人ではなく、チームのメンバーと一緒に取り組まなければ効果は半減です。まずはできるところからやってみて、チームや組織に浸透させていきましょう。

 小さな取り組みであっても、行動を変えることで、意識が変わります。継続して続けることによって、働き方の変革につながると考えます。ぜひ、小さな取り組みからチャレンジしてみてください。短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。

橋本 雅司

株式会社内田洋行 ICTリサーチ&デベロップメントディビジョン ICTプロダクト企画部プロダクト2課 課長

内田洋行 オフィスエンジニアリング事業部営業部門を経て、2008年より会議やコミュニケーションの活性化や効率化を支援するICTソリューションの企画業務に携わる。現在は、営業統括部門のスタッフとして、教育・公共・民間のすべてのマーケットに対するICT商品・ソリューションの企画を担当。

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