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T教授の「戦略的衝動買い」 第475回

電気の使用量も測れるIoTプラグ「スマソケ」を衝動買い!

2018年04月04日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授、編集●編集部ハシモト

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電気ケトルと温水便座の電力を計測
使用者の安否確認にも使える?

2台のスマソケを今度はキッチンのT-falポットとトイレ内の温水洗浄機に取り付けてみた

2台のスマソケを今度はキッチンのT-falポットとトイレ内の温水洗浄機に取り付けてみた

 おおよそ、要領がつかめてきたので、今度は、デバイス名を「キッチンカウンターのT-falポット」と「トイレの温水洗浄便座」などとやけにリアリティーのある名称に変えて、スマソケをそれぞれの場所に設置替えして使用してみた。

 もちろん、Wi-Fiルーターとの連携処理は購入時に1回だけ済ませておけば再設定は不要だ。

T-falには約500mlの水を入れて、物理電源スイッチをオンにした状態で待機

T-falには約500mlの水を入れて、物理電源スイッチをオンにした状態で待機

管理画面で電源オンして1250Wで約4分でお湯が沸いた。待機電力がゼロなので、4分間の前後はゼロワットと極めて分かりやすい例だ

管理画面で電源オンして1250Wで約4分でお湯が沸いた。待機電力がゼロなので、4分間の前後はゼロワットと極めて分かりやすい例だ

 電力グラフを見ると明快だが、さすがT-falは最大で1250Wくらいの電力を使用している。500mlくらいの水を熱湯にするまで約4分。電力グラフかららさまざまなことが理解できる。

 T-falのような電気製品の場合は、使用していない前後はまったくのゼロワットなので、必ずポットでお湯を沸かす習慣のある高齢者の1人住まいなどでは、キッチンにスマソケ経由のT-falポットを設置することで、間接的かつ確実な見守り機器としてスマソケは重宝しそうだ。

トイレの温水洗浄機の設定はなかなか狭くて手こずったが、何とか設置終わり

トイレの温水洗浄機の設定はなかなか狭くて手こずったが、何とか設置終わり

数時間以上に渡るトイレの温水洗浄機の電力グラフ。待機時の600W以下の状態と、時間経過による温度低下に対する加熱時の約650Wくらいの棒グラフと、トイレ使用時の変化が明確に分離しずらい

数時間以上に渡るトイレの温水洗浄機の電力グラフ。待機時の600W以下の状態と、時間経過による温度低下に対する加熱時の約650Wくらいの棒グラフと、トイレ使用時の変化が明確に分離しずらい

グラフを拡大してみると、定期的に排出水の温度を保つための定期的な保温機能のサイクルがあるように見える

グラフを拡大してみると、定期的に排出水の温度を保つための定期的な保温機能のサイクルがあるように見える

 一方、もう1台のスマソケを設置したトイレの温水洗浄便座は、周期的に洗浄水を温め直して保温しており、電力グラフが複雑な表示になる。

600Wを超える加熱操作が保温のための周期的加熱なのか、人的使用による給水加熱なのか、かなりのデータを分析しないと明確には判断できない。トイレの温水洗浄機はメーカーによってスペックが違うようでより細かな分析が必要そうだ

600Wを超える加熱操作が保温のための周期的加熱なのか、人的使用による給水加熱なのか、かなりのデータを分析しないと明確には判断できない。トイレの温水洗浄機はメーカーによってスペックが違うようでより細かな分析が必要そうだ

 また、機種によってその管理手法がさまざまあるようだ。実際に誰かが便座を使用し、洗浄した場合は明らかにグラフにも変化が表われるが、T-falポットのようにユーザーがスマホで見て一目で分かるというようにはならない。このあたりが、今後のクラウドサーバー上でのAI的なデータ分析の領域だろう。

USBチャージャーとWi-Fiルーターに使用
たまに再起動が必要なデバイスに使うと便利

今度は、2つのスマソケのうちの1台は筆者のデスクサイドで使っている「Cheero USB/ACアダプター」に、もう1台を筆者宅のWi-Fiルーターである「ASUS RT-AC87U」に使用してみた

今度は、2つのスマソケのうちの1台は筆者のデスクサイドで使っている「Cheero USB/ACアダプター」に、もう1台を筆者宅のWi-Fiルーターである「ASUS RT-AC87U」に使用してみた

 続いて、今度は2つのスマソケの内の1つを、筆者がデスクのそばでいつも使っている2口の「Cheero USB/ACアダプター」専用に、もう1つを筆者のパソコン部屋にある「ASUSRT-AC87U WiFiルーター」用として使ってみた。

USB/ACアダプターで稼働中のスマホを接続したところ、予想通りの充電とスマホの駆動による放電を何度か繰り返す結果となった。 12時頃からは別のスマホの充電に切り替えた

USB/ACアダプターで稼働中のスマホを接続したところ、予想通りの充電とスマホの駆動による放電を何度か繰り返す結果となった。 12時頃からは別のスマホの充電に切り替えた

 Cheero USB/ACアダプターには、起動した状態のスマホを充電のために接続してみたが、満充電となった後も、放電量をリカバリーするように周期的に充電が行なわれているのがわかる。

電力量グラフは、下にある「保存」ボタンを押すことでCSVファイルで保存できる。大量のデータをほかのアプリで解析するなどの用途で使用可能

電力量グラフは、下にある「保存」ボタンを押すことでCSVファイルで保存できる。大量のデータをほかのアプリで解析するなどの用途で使用可能

スマソケをWi-Fiルーターに使用する場合は、いろいろな仕組みを利用できる。PINGが通らない状況になれば、事前に指定したメアドにアラートメールを送ったり、自ら再起動やタイマーによる給電や充電オフ、再起動などもできる

スマソケをWi-Fiルーターに使用する場合は、いろいろな仕組みを利用できる。PINGが通らない状況になれば、事前に指定したメアドにアラートメールを送ったり、自ら再起動やタイマーによる給電や充電オフ、再起動などもできる

 この電力量をグラフではなくデジタルな数値で取りたい場合は、左下の「保存」をクリックすれば、表計算アプリで見ることのできるCSVファイルで書き出してくれる。

 Wi-Fiルーター用のスマートプラグとしてスマソケを利用するなら、より多くのメリットがある。

 任意のIPアドレス(現在のところはGoogle Public DNS)を指定して、定期的にPINGを送るように設定しておけば、PINGが指定した方法で実現しなかった場合に、指定したメアドにメールを送ったり、自らが再起動できる仕組みを備えている。

 現在、筆者は60秒に1回のPINGでPING無反応回数が5回続くと筆者宛にアラートメールが届き、スマソケ自らが再起動のプロセスに入るように設定している。

 過去、何度か家族から「インターネットがおかしい! 繋がらない!」との連絡をもらった時は、10中8か9はルーターの電源を入れ直して解決していることが多く、そういう意味ではスマソケを自宅のWi-Fiルーターの電源として利用することは大いに意味がありそうだ。

常時電源オンのWi-Fiルーター系はさほど面白いグラフが表示されるわけではないが、この日は(理由は不明だが)電源オフや再起動が何回か発生している感じだ

常時電源オンのWi-Fiルーター系はさほど面白いグラフが表示されるわけではないが、この日は電源オフや再起動が何回か発生している感じだ(理由は不明)

 もちろん、タイマーを設定して毎日決まった時刻にオン/オフすることも可能だ。基本的に常時電源オンのWi-Fiルーターの消費電力量がそれほど意味があるとは思えないが、ある日の電力量を見てみたら、なぜか16時過ぎと18時台に電力量ゼロになって数回パワーダウンしている。

 特に意識はなかったがなかなか興味深いデータをリアルタイムで見ることができるのは面白い。

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