このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

業務を変えるkintoneユーザー事例 第19回

kintone hive sendaiレポート 前編

社労士がkintoneで作った「見える顧客」アプリとは

2018年03月28日 11時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

縫製工場でのkintone活用事例

 2番手は、廣瀬産業株式会社の代表取締役社長 廣瀬徹氏。同社は秋田県由利本荘市に本社を置く縫製工場で、159人の従業員が働いている。もともと、同社は郵便局で使う郵袋という郵便ポストに入っている麻袋を作っていたそう。今では、自衛隊や消防士の着る服からバレエのドレスなどまで手がけている。

 「工場にはラインがあるのですが、スピードについていけないけども仕事が丁寧な人がいます。その人たちをなにか活かす手はないかと、ダイバーシティとして考えた結果、リペア事業を始めました。当然、最初は、エクセルで集計していました。価格も、このくらい時間かかったからこのくらいだよねと、手計算です。すると、リペアした商品が先方に到着しても、こちらの計算が間に合わないという状況になりました。しかも、計算を間違えることもあって、悩んでいたところkintoneに出会いました」(廣瀬氏)

 廣瀬氏は、もともと富士ゼロックスで基幹システムや部門サーバーの管理者を15年やっており、ITには強い。kintoneに触れたときに、こんな夢のようなモノがあったのか! と感動したそう。そこでkintoneを導入したのだが、エクセルを移行してもうまく使えなかったそう。そこをサイボウズのサポートを受けつつ改修し、仕事で使えるツールに仕上げていった。

 完成したアプリでは、時間をインプットすれば自動的に金額を検索し、毎日情報を伝えられるようになった。kintoneで情報共有している取引先には請求金額を見せるが、見せたくない情報にはパーミッションを設定し見えないようにしている。集計管理をkintoneで行うことで、以前は返却まで5ヵ月かかっていたのが、2週間に短縮できたという。

 同社は、平成29年に秋田県が行なったテレワークの実験に参加。CADやリペアといった業務を在宅でやれないかチャレンジしたという。

 「秋田県も人口減少が顕著で、その中で縫製は人の手を動かさなければいけない仕事です。しかも女性が8割を占めています。この状況で、大人が生き生きと働き、子供に夢を与えられる未来を実現するには、今までの工場とは違うものを描くしかないんです。家を工場に見立てて仕事ができるのであれば、素晴らしい世界になると考え実験に参加しました。その際は、kintoneのタイムカードアプリと日報アプリを活用しました」(廣瀬氏)

廣瀬産業株式会社 代表取締役社長の廣瀬徹氏

リペアビジネスのスタート

エクセルでの集計では遅延とミスが発生していたが、kintone導入後には大幅に改善された

 次回は、kintone hive sendaiの後編として、2つの事例紹介と、ショートセッションの「kintone hack」、そしてAWARDを取得した企業を紹介する。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事