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旅も仕事もOKでビールも飲める次世代カプセルホテルが渋谷に

2018年03月14日 12時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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省スペースだけどハイテク
宿泊ユニット「スマートポッド」

 「The Millennials」のもうひとつの特徴は、「スマートポッド」と名付けられた宿泊スペースだ。一般的なカプセルホテルは寝るためだけの空間に過ぎないが、このホテルは機能性もバツグンだ。

宿泊フロアーはダーク系の色で落ち着いたイメージ。照明も暗めだ

これが機能性に優れる宿泊ユニット「スマートポッド」

 一見すると「ふつうのコの字型スペース」だが、中に入って仕切りの幕を下ろすと部屋になり、外から内部が見えなくなる。そして、置いてあるベッドは幅120cmと大型なので、体格が良い方でもぐっすり眠れるように作られている。

 さらに、このベッドは電動でリクライニングし、カンタンにソファーモードに変形可能。寝るまで本を読んだり書き物をしたいといった際にとても便利だ。ベッドの下にはL型スーツケースがすっぽり入る大きなスライド式キャビネットを完備。荷物が多くなりがちな長期間の旅行者でも安心だ。

 全部屋ではなく限られた部屋のみとはなるが、短焦点レンズの80型プロジェクターを備えたスマートポッドもある。室内の壁にあるHDMI端子とスマホをケーブルで接続すれば、投影した大画面で映像を見たり、ゲームを楽しめる。

パジャマやタオル、歯ブラシなどのアメニティはすべてそろっている。手ぶらでOK

80型の大画面で映像を楽しめる液晶プロジェクター

 室内の操作は、すべて受付時にフロントで借りる「iPod touch」で行なうのがポイント。照明の調整やオン/オフ、ベッドのリクライニング角度など、専用アプリを使ってすぐに設定できる。

 もっとも感心したのがアラーム機能だ。このホテルも通常のカプセルホテルと同じく音を出せないため、ふつうの目覚まし時計は使えない。しかし、アプリのアラーム機能を使えば、時間になるとベッドがむくむくとリクライニングするので、自動的に起こされてしまう。寝起きが悪い人にとっては非常に重宝する機能だろう。

ベッドの操作や照明、空調などは、すべてiPod touchで行なう。壁にはコンセントが4つあるので充電にも困らない

 ここまでは京都の1号店とまったく同じだが、唯一異なるのは部屋の鍵がかからない点。スタッフによると、「これは行政のルールなので渋谷区準拠」とのこと。これでは仕方がない。

 ただし、鍵がかからない代わりに、館内の監視カメラの台数を増やして死角を無くし、万全なセキュリティー体制をとっているそうだ。また、部外者の侵入を防ぐため、すべてのエレベーターは必ず受け付けのある4階に止まり、さらに宿泊フロアーにはフロントで借りたiPod touchがないと止まらない仕組みになっている。

宿泊フロアーにはシャワールームやトイレ、ランドリーが備わっている

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