このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第204回

Galaxy、isai V30+、Xperia、ハイスペック機のスタミナテスト

2018年03月12日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

試してみたい独自機能多数! Galaxy Note8

 最後に独自機能や便利機能、小技などを取り上げる。

 Galaxy Note8はハイエンド&独自性が強いため、とにかくいじりがいがある。まずおなじみSペンは本物のペンのような書き心地。ペン先に引っかかりがあるかのような、つるつる滑らないのが◎。筆圧感知により線の太さも自由自在だ。とくに本物のメモ帳代わりに使える画面オフメモは、他のスマホにも欲しいくらい。またSペンには字や絵を描くだけでなく、翻訳やルーペ機能などもある。

 さらにサイドの曲面ディスプレー「エッジスクリーン」も本機の特長。アプリや機能のショートカットだけでなく、天気予報、カレンダーの予定やニュースの表示といったカスタマイズも可能だ。また左側面にあるBixbyボタンを押すと自分好みの情報収集に役立つ。

 本体設定も調整しがいがあり、ホームボタンは圧力を感知(調整可能)して押し込みを判断、端末のメンテナンス機能、音質調整、ボイスレコーダーにはテキスト変換機能まである。

Sペンはショートカットメニューからすぐに機能が使える。エッジ部から各種機能が引き出せるのもGalaxyシリーズの特徴的な操作

ジェスチャー系機能も豊富。画面表示型になったメインキーだが、ホームボタンは押し込み操作が可能なほか、戻ると履歴を入れ替えるカスタマイズにも対応する

こちらも独自性は強い isai V30+

 Galaxy Note8が独自機能を豊富に搭載しているため、比べるとisai V30+は物足りないかなと判断しそうになる。だが、機能的には豊富。音質調整のHi-Fi Quad DAC、HDレコーダーを搭載。通話中のノイズリダクション、ホームボタンのカスタマイズ、高解像度なのでアプリに最適な表示に合わせられる解像度調整も可能。端末のメンテナンス機能はこちらにもある。

 電源ボタンが裏にあるせいで不便にも感じそうだが、トントンと画面を軽く叩いてロックを解除する「ノックコード」や、フローティングバーを有効にすると、アプリのショートカットや音楽、スクリーンショットが画面左右からいつでも表示できるうえ、音量(上)キーの2回押しでスクリーンショットの撮影、音量(下)キーの2回押しでカメラ起動と操作面も充実している。

最近はサウンドにこだわっているのもLG製スマホの特長。HD音質でのレコーダー機能も

こちらもメインキー周りはカスタマイズ可能。さらにボタンを増やすことも。フローティングバーを常時表示させられる

新鮮味はやや薄めもわかりやすく使える Xperia XZ1

 Galaxy Note8、isai V30+と比べて新鮮味を感じにくいのがXperia XZ1だ。Xperiaシリーズを使い続けていると、同じUI、同じ設定のように思えてくる。ただ逆に他の2機種が独自機能満載のせいで、どこに何があるのか把握しにくいのに対し、Xperiaはキレイにまとまっていて、迷いなく使いこなせそうだ。

 設定には省電力設定で長持ちにするだけでなく、充電速度の調整でバッテリー寿命を延ばせる「いたわり充電」がある。画質設定には「色域とコントラスト」があり、画面の色にこだわる人にオススメ。「スマートクリーナー」を有効にしておけば自動的にストレージとメモリーを最適化する。

STAMINAモードに加え、寝ている間は100%まで充電せず、起きる時間に合わせて100%にすることでバッテリーをいたわるという仕組みがある

ディスプレーの設定に加え、ストレージの自動最適化機能も用意されている


スタミナではisai V30+ 総合ではXperia XZ1

 スタミナテストはisai V30+の勝利だ。2時間再生と複数機能使用時にトップだったのが決め手。Galaxy Note8がリードした24時間再生では40分の差がつけられたものの、点灯・再生し続けて10時間を超えていれば十分だと思う。

 総合優勝は前述とおりに2勝で先行していたXperia XZ1だ。スタミナ勝負は3番手だが、設定次第でスタミナは伸びるし、スマホを長く使っていく、と考えれば「いたわり充電」の搭載は他社に無いプラスポイント。本体サイズも他の2機種より小さめだったのはプラスだったと思う。

 ただGalaxy Note8とisai V30+は最後の機能紹介で触れたように、使っていて新鮮さを感じることが多く、使いこなしや片手操作は大変でもハイエンドらしい充実っぷり。ハイスペックスマホを使い続けている人にはこの2機種のほうが楽しいかもしれない。


■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン