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さとうなおきの「週刊アジュール」 第24回

顔認識AI「Face API」で100万個の顔が登録可能に

カード不要で使える学生向けAzure無料アカウントが登場

2018年03月08日 09時30分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure Load Balancer:アウトバウンドポート割り当てのアルゴリズム変更

 Azure Load Balancerは、レイヤー4のロードバランサーサービスです。

 仮想ネットワーク内のVMからインターネットにアウトバウンド接続する場合があります。その場合、SNAT(Source NAT)を使って、VMのプライベートIPアドレス/ポートがパブリックIPアドレス/ポートに変換されます。

 複数のVMが1つのパブリックIPアドレスを共有している場合、従来は、VMあたり160のアウトバウンドポートが割り当てられ、それ以降はオンデマンドでポートを利用可能でした。このSNATアルゴリズムでは、短時間に多くのポートを必要とする場合に、初期のポート割り当てを使い切った後に、接続エラーが発生することがありました。

 新しいSNATアルゴリズムでは、より単純で堅牢なポート割り当てを行います。このアルゴリズムでは、VM数に応じて、各VMに一定のポートを事前に割り当てます。たとえば、VM数が50以下の場合は、各VMに1024個のポートが割り当てられます。

 新しいデプロイでは、この新しいSNATアルゴリズムが使われます。既存のデプロイについては、夏にこの新しいSNATアルゴリズムへの移行が予定されています。

 詳細は、ブログポスト「Azure Load Balancer to become more efficient」ドキュメントをご覧ください。

Azure IoT Edge:2月のアップデート

 Azure IoT Edgeは、分析やビジネスロジックをクラウド側ではなくエッジ(デバイス)側で実行できるようにするサービスです。Azure IoT Edgeは、現在プレビュー中です。

 Azure IoT Edgeで、2017年12月のアップデートに続き、2月のアップデートがリリースされました。

  • Azure IoT EdgeモジュールをPythonで開発可能に
  • Azure CLI 2.0向けのIoT拡張機能で、Azure IoT Edgeソリューションの管理が可能に
  • Azure IoT EdgeランタイムのAzure IoT Hubとの通信プロトコルとして、AMQP、またはAMQP over WebSocketsを選択可能に
  • コードエディター「Visual Studio Code」向けのAzure IoT Edge拡張機能 で、Azure IoT Edgeデバイス、モジュールの作成、更新、削除、モジュール ツインの表示が可能に

 詳細は、更新情報「February update for Azure IoT Edge」をご覧ください。

Azure CLI 2.0向けのIoT拡張機能での、Azure IoT Edgeデバイスの表示

StorSimple:StorSimple Data ManagerがGA

 StorSimpleは、オンプレミスのデバイスとAzure Storageを活用するハイブリッドクラウドストレージソリューションです。

 StorSimple Data Managerを使うと、StorSimple形式のデータを、Azure Blob Storage、Azure Filesのネイティブフォーマットに変換し、そのデータをAzure Media Services、Azure HDInsight、Azure Machine Learningなどのサービスで使うことができます。

 今回、StorSimple Data ManagerがGAになりました。

 詳細は、ブログポスト「StorSimple Data Manager の一般提供を開始」をご覧ください。

StorSimple Data Manager

Azure Event Hubs Client for Java 1.0.0がリリース

 Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。

 今回、Java向けのAzure Event Hubsのクライアントライブラリ「Azure Event Hubs Client for Java」のメジャーリリースとなる1.0.0がリリースされました。

 詳細は、ブログポスト「Event Hubs Clients for Java 1.0.0 is now live」をご覧ください。

Azure HDInsight:Visual Studio CodeでのAmbari/ドメインユーザーでのリンク

 Azure HDInsightは、Hadoop、Sparkなどのマネージドサービスです。

 Azure HDInsight Tools for Visual Studio Codeは、Visual Studio Code向けのAzure HDInsight拡張機能です。これを使うと、Visual Studio Codeから、対話型やバッチによってAzure HDInsightでHiveやPySparkを実行できます。

 Azure HDInsight Tools for Visual Studio Codeでは、これまで、Azureアカウントを使ってログインすることができました。ログイン後は、そのAzureアカウントのAzureサブスクリプション内のAzure HDInsightクラスターにアクセスできます。

 今回、Azure HDInsight Tools for Visual Studio CodeからAzure HDInsightクラスターにアクセスする別の方法として、Ambariのユーザー名、パスワードを使って、Azure HDInsightクラスターにリンクすることができるようになりました。

 加えて、オプションの「Enterprise Security Package」のプレビューを使っている場合には、Active Directoryドメインのユーザー名でAzure HDInsightクラスターにリンクすることができるようになりました。

 詳細は、ブログポスト「Use Azure HDInsight Tools for Visual Studio Code」ドキュメントをご覧ください。

Azure HDInsight Tools for Visual Studio CodeからAzure HDInsightクラスターへのリンク

Azure API Management:管理エンドポイントのポート番号の変更

 Azure API Managementは、既存のAPIに対するAPIゲートウェイのサービスです。

 今回、Azure API Managementの管理エンドポイントのポート番号が、443から3443に変更されました。6月1日以降、443ポートはサポートされなくなる予定です。Azure Virtual Networkの仮想ネットワーク内にAzure API Managementインスタンスを配置している場合は、ネットワークセキュリティグループ(NSG)の設定を更新してください。

 詳細は、ブログポスト「Upcoming change to management endpoint port on June 1」をご覧ください。

Power BI Embedded:Power BIワークスペースコレクションの移行

 Power BI Embeddedは、Power BIで作成した対話型のレポートを、カスタムアプリケーションに埋め込むことができる、ISV/開発者向けのサービスです。

 Power BIワークスペースコレクションは、旧世代のPower BI Embeddedで使われていたものです。2017年10月には、新世代のPower BI EmbeddedがGAになっていました

 6月30日以降、Power BIワークスペースコレクションの画面表示ができなくなり、12月31日以降、Power BIワークスペースコレクションのアプリケーションデータを利用できなくなる予定です。Power BIワークスペースコレクションをお使いの方は、新しいPower BI Embeddedに移行してください。

 詳細は、更新情報「Power BI Workspace Collections is being retired」ドキュメントをご覧ください。

 それでは、また来週。

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