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解像度が1366×768ドットだが、その分様々な用途で快適動作

新生活に! 価格重視でもしっかり動くPCならドスパラ6万円台15.6型ノート

2018年02月22日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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極限までシンプルなのがが個性になっている

 Core i3-7100U、4GBメモリー、500GB HDDという、ノートパソコンとしてはスタンダードな構成ながら、6万4778円というリーズナブルな価格を実現するドスパラの15.6型「Critea DX-KS H3」。今回は、複数のベンチマークテストを実施し、Critea DX-KS H3の処理性能を調べた。

「Critea DX-KS H3」

 まず、利用時に重要になる打鍵感だが、ひとことでいうと悪くない。キーボードのレイアウトは標準的で、キーピッチはおよそ18.5mmとそれなりに広く、キーとキーの隙間もほどよく空いている。ミスタイプの発生しにくいサイズ感とレイアウトだと評価できる。

キーボードとタッチパッドの使用感は良好

キーボードのレイアウトは、右シフトキーとコントロールキーが若干狭い以外は標準的。トラックパッドの操作感は良好

 トラックパッドの広さも特徴的で、実測ではおよそ幅120×奥行き65mmほどある。パッド自体がクリッカブルになっている一体型で、指への追従性やクリックの認識率も良好。

 事務作業などでの利用なら快適なレベルだし、それほど高度なカーソル移動が求められないゲームなら、十分に実用範囲。FPSなど素早い操作が求められるジャンルでは、さすがにゲーミングマウスの併用が基本になると思うが、ブラウザーゲームや操作が単純なMMORPGなどであればトラックパッドのみでも十分遊べる。

まずはPCMarkで処理性能をテスト!

 Futuremarkの定番ベンチマークソフト「PCMark 8」と「PCmark 10」でCritea DX-KS H3の処理性能をテストした。結果のスクリーンショットが以下だ。

 PCMark 8の家庭向け用途のベンチマークでは、2474というスコアに。事務やウェブブラウジング、メーリングといった一般利用では、スコアは2000が快適に利用できるひとつの目安になっている。1000台になると、突っかかりや読み込みの遅さを体感でも感じられるレベルになってしまうが、Critea DX-KS H3のスコアは快適に利用できるレベルだといえる。

 PCMark 10では、2358というスコアを記録。処理性能全体を表す「Essentials」と事務作業の快適性=生産性を意味する「Productivity」はそれぞれ4662、4107というハイスコアを記録しているが、3D CGなど高度なグラフィックを描画する性能を表す「Digital Content Creation」が1860となり、平均を引き下げている格好だ。

 そもそもはゲーミング利用を想定されているモデルではなく、CPU内蔵GPUを採用しているため、ここは仕方のない部分。むしろ、一般利用時のスコアは高く、快適に利用できるというのが確認できた。

Critea DX-KS H3はゲームでも使えるのか?

 続いてはゲームでの利用を想定したテスト。Futuremarkの定番ベンチマーク「3DMark」を実施した。DirectX 9相当の「Ice Storm」、DirectX 10相当の「Cloud Gate」、DirectX 11相当の「Fire Strike」を実施。

 DirectX 11クラスになると、別途GPUを搭載していないノートではどうしても厳しい。Fire Strikeのスコアは850と奮わなかった。DirectX 10相当の「Cloud Gate」では、3578と健闘。ベンチマーク中にティアリングが目立つ部分もところどころあるものの、高品質な映像を求めなければ、「遊べなくもない」「一応遊べる」といった評価はできる。

 Ice Stormは5392と余裕のあるスコアに。このクラスのゲームなら問題なく遊べる。総評すると、DirectX 10相当のゲームまでなら、対応できるといえるだろう。

ドラクエ、FFのベンチは?

 「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver. 1.51」も実施。解像度はディスプレーの解像度を考慮して1280×720にセットし、標準品質と最高品質の2パターンで実施した。結果は標準品質で6026、最高品質で5328という結果に。いずれも評価は「快適」で、余裕を持って遊べるスコアと評価できる。

 第7世代のCore i3は優秀なプロセッサーだが、ここまで良好なスコアを記録できる理由の1つには、ディスプレー解像度を1280×720ドットと抑えた点があげられる。解像度が高くないため、さほど処理性能が高くなくても、十分に描画できる範囲なのだ。

 「ファイナルファンタジー XIV: 紅蓮のリベレーター」では、1366×768ドット、標準品質(ノートPC)で2284というスコアを記録。ティアリングが発生するシーンがありつつも、総合的には遊べなくもないレベルだ。

 複数のベンチマークテストを実施したが、さまざまなシーンに対応できるマシンであるのがわかった。Critea DX-KS H3は、ハイエンドクラスのプロセッサーを搭載していなくても、ディスプレー解像度が高くないため、結果的に快適に利用できることが多いのが特徴的だ。「高解像度でいつでも快適」を求めると、どうしてもスペックが上がり、その分価格にも反映してしまうが、抑える部分はあえて抑えることにより、ユーザーが快適さを感じられる仕様になっている。

試用機の主なスペック
機種名 Critea DX-KS H3
CPU Core i3-7100U(2.4GHz)
グラフィックス インテル HD グラフィックス 620
メモリー 4GB
ストレージ 500GB HDD
ディスプレー 15.6型(1366×768ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.0端子×2、USB 2.0端子、HDMI出力端子、マイク入力/ヘッドフォン出力端子、SDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅382×奥行256×高さ23.9m/約1.8kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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