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魅惑のXperia周辺機器 第90回

没入感が極まった肩掛けスピーカー「SRS-WS1」:Xperia周辺機器

2018年02月11日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 かなり楽しげなアイテムを発見しました。肩に乗せることで、首周りから手軽に映画やゲームのサウンドを包まれるような臨場感で楽しめるという、ソニーのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」です。

 SRS-WS1は、テレビやプレーヤー、ゲーム機といったリビングにある機器とつないで使うのが基本コンセプトですが、意外にもXperiaに接続して楽しめるので今回ご紹介した次第です。

 まずは、スペックから見ていきましょう。ちょうど背中から肩、鎖骨のラインに沿ったアーチ形状になったカタチからわかるように、首にグルっと引っかけて使うスタイルです。内側はファブリック素材になっているので、タオルを巻いているように見えるかもしれません。

 左右の肩の下あたりにある開口部が、スピーカーから音が出てくる場所です。縦長のスリット状になった構造と、音の方向性を整えるスロープ形状のディフューザーを組み合わせ、音を前後に広げながら立体的に響かせるため、装着したユーザーは音に包み込まれるような感覚になります。

 音が広がる範囲が広いこともあり、首に掛けて聴く姿勢も特に気にならず、ダイナミックな音声を楽しめます。当然ながら周囲の音が聞こえるので、使用中に話しかけられても対応できるのも大きな特長です。

 うんちくを語ると、中には専用に開発された小型フルレンジスピーカーユニット(直径30mm)を左右に搭載。分割振動を起こしにくく高音域の再生に優れる小口径振動板を搭載しており、首回りに配置することで小型ながらもパワフルな音場を再現。

 さらに、左右それぞれのスピーカーに低音を増強する振動板「パッシブラジエーター」を搭載、低音を振動とともに再生します。そのため、耳に届く音に加えて振動が一体となって伝わってくるので、見た目からは想像できない、迫力のあるサウンドが楽しめます。

 ちなみに、振動の強さは3段階(強/中/弱)で調節できます。内側にある操作ボタン類も、装着したまま見ずに操作ができるよう、それぞれ大きなサイズになっています。

 基本的な接続方法は、付属の小型送信機とテレビを接続するだけ。光デジタルもしくはステレオミニプラグのアナログの音声、どちらでもOKです。スピーカーと送信機間は音が途切れにくく、低遅延な無線伝送技術を採用しています。

 また、妨害や干渉に強く、スピーカーを装着したままテレビから離れても使えます(直進見通しで送信機から30m)。充電は専用の充電台に載せるだけ。1回約3時間の充電で最大約7時間の連続使用が可能です。

 ひとつの送信機に対してスピーカーは2台まで接続できるので、家族や友だちと同じコンテンツを、同じスピーカーをそれぞれ装着して楽しむこともできます。当然ながら、その際は2台購入する必要はありますが……。2人で楽しそうに会話しながら映画を楽しむなんて、ステキな光景ですよね!

 上記のような使い方もアリですが、ひとりでも十分に楽しめるのがSRS-WS1のスゴいところ。いつもリビングにある大画面テレビを独占できるとは限らないのが、ご家庭をもつお父さんやお母さんというもの。しかし、付属する専用オーディオケーブルを使うと、なんとXperiaと接続して、動画や音楽を楽しむこともできてしまうのです。

 接続方法はいたってシンプルで、ステレオミニプラグをXperiaに挿し込むだけ。ふつうにインナーイヤーヘッドフォンやオーバーヘッドフォンを接続するのと、まったく変わりません。

 高度なデジタル音声処理のおかげで、Xperiaで視聴する映画の繊細な音からライブコンサートで盛り上がる歓声の音まで、ウェアラブルヘッドフォンからはっきりと聞き取れます。

 日ごろから動画やゲームを楽しむにしても、夜遅くには大きい音を出せなかったり、せっかくの休日でも「音がうるさい」と圧力をかけられることもしばしば。しかし、ウェアラブルネックスピーカーさえあれば、開放的にスピーカーの音に包まれる感覚を楽しみつつ、バイブレーションという低音とともに直に振動を感じることで自分だけの世界がつくれます。

 そしてもうひとつ重要なポイントは、この臨場感は自分にのみ伝わるので、部屋の中にいる家族には自分の聴いている何十分の一程度の音量しか伝わらないということ。と同時に、もしも不意に家族から声をかけられても、没頭するあまりに反応できず逆鱗に触れてしまう事態もオープンスタイルのため回避できます。

 実際に使ってみると、なんとも音に包まれている感があり、さらに「ズムズム」という振動のおかげで、たとえスマホの小さい画面でも映像に没頭できるという楽しいアイテムです。

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