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空撮マニア待望の超スゴい新型ドローン「Mavic Air」日本上陸

2018年01月27日 16時00分更新

文● アカザー 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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■さらに進化した動画・静止画撮影機能

 空撮機体としていちばん気になるのが、その3軸ジンバルにぶら下がるカメラの性能。Mavic Airのカメラには1/2.3型CMOSセンサーが採用され、レンズは24mm(35ミリ換算)、F値2.8。これは、Mavic Proのレンズ28mm(35ミリ換算)、F値2.2に比べて広角方向に振った味付け。

HDRにも対応したことで、ハイライトとローライトを検出し、さらに美しい濃淡のある動画や静止画が撮れるように

4K動画撮影では3840×2160ピクセル(30fps)の動画を最大ビットレート100Mbpsで撮影可能。ちなみにMavic Proでは4096×2160ピクセル(24fps)で最大ビットレート60Mbps

 いちばん使用頻度が高くなるであろうフルHD動画撮影は、1920×1080ピクセル(120p)でのスローモーション撮影ができ、動きの多いアクションシーンの撮影もバッチリとのこと。……これがドッグイヤーと言われるドローン業界の1年半の進化なのでしょうか!

avic Proの1920×1080ピクセル(96p)より、きめ細かいスローモーション撮影が可能

 また、静止画撮影では水平・垂直方向180度のパノラマ撮影も可能で、この機能を応用して新開発された「スフィアモード」では、25枚の静止画を使った3200万画素の全天球パノラマ写真が1分ほどで作成可能です。

ワンクリックで360度の撮影画像を球体状のパノラマ写真に変換

 さらにMavic Airの進化は留まるところを知らず、これらの撮影データ用ストレージとしてDJI製ドローン初となる8GBストレージを内蔵。これまた新搭載のUSB Type-C経由でのデータの吸い出しが可能です。もちろん従来どおり、microSDカードスロットも装備しています。

機体の後部にmicroSDカードスロットとUSB Type-Cポートを装備

■Mavic ProとDJI Sparkのいいところ取りな撮影機能

 複数の被写体を認識し自動追尾しての撮影が可能な、「アクティブトラック」機能にもさらに磨きがかかり、走ったりする被写体も高精度で追尾。

Mavic Airでは同時に認識可能な対象が16名までに増えたとのこと

 Mavic ProやDJI Sparkで好評だった自動動画撮影機能の「クイックショット」も搭載し、さらに新しいふたつの撮影モード「アステロイド」と「ブーメラン」を追加。

 アステロイドは、機体は被写体の後方に上昇し頂点でパノラマ撮影を開始。アステロイドを使って撮影した動画は「地球に降り注ぐ隕石」から撮影したような感じに。

 ブーメランは、機体がブーメランのように被写体周辺を旋回しつつ上昇し、その後開始地点戻ってくる撮影モード。その名のとおり、ブーメラン視点の動画が撮影可能です。

 DJI Sparkに搭載されているハンドジェスチャーで機体をコントロールする「パームコントロール」機能も大幅に進化。高い画像認識力と高速解析力を備えた「スマートキャプチャー」機能として搭載。

「スマートキャプチャー」を使えば、最大6m以内までなら送信機を使わない“カジュアルで安定した撮影”が可能とのこと

 DJI Sparkは1台のカメラと赤外線センサーで操縦者を認識していたのですが、Mavic Airでは1台のカメラと2つのビジョンセンサーで操縦者を認識。さらには学習機能まで搭載しており、その操作感はまったくの別物です。

発表会後にちょこっと体験させてもらったのですが、DJI Sparkの「パームコントロール」ではいまひとつ安心できなかった筆者でも、充分実用に耐えうる安心感があるように感じました。DJIがあえて機能名を変えてきた自信がうかがえます!

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