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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第542回

ソニーの高級望遠デジカメ「RX10M4」で路地の街の猫を撮る

2018年01月13日 10時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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寝ころんで気持ちよさそうだが……泥だらけ

 さて、猫が去った狭い斜面の路地を歩いて行くと、なんとさっきの猫が日のあたる階段でゴロゴロしてるではないか。逃げたというよりちょっと隠れただけだったのね。

子供から逃れた猫は、日のあたる階段で気持ちよさそうにゴロゴロ転がっているのであった(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

子供から逃れた猫は、日のあたる階段で気持ちよさそうにゴロゴロ転がっているのであった(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

 あまりに気持ちよさそうに階段に身体をこすりつけてる……のはいいんだが、そこ、今は使ってない階段で、乾いた土がこびりついてるのである。そんなとこで転がったらどうなるか。

 ああ、せっかく白くてきれいだったのに……。

 そして、こうなりました。いやもうまっくろ。

見事に汚れまくりました。いやはや。まあ日向でぬくもったコンクリートに身体をこすりつけたら気持ちいいだろうけどな(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

見事に汚れまくりました。いやはや。まあ日向でぬくもったコンクリートに身体をこすりつけたら気持ちいいだろうけどな(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

 土まみれになって見事に白茶黒の三色になったとさ。飼い猫だったら汚れを落とすまで家に入れてもらえないレベルですな。

 さて土まみれになった猫はほっといてさらに路地を進む。

 次に出会った猫は警戒心が強かった。かなり距離が離れた状態で目が合ったのだが、その瞬間ダダダッと草むらへ。

 怖がらせても悪いので、望遠パワーでぐぐっと寄って撮るにとどめる。こういうシーンではカメラが「猫検出機能」でも持ってない限り、手前の草や枝にフォーカスが合ってしまうので、タッチAFを使って猫の顔を指定してやる。

 このシリーズでははじめてタッチAFが使えるようになったので、すごく助かるのだ。

首輪をしてるので飼い猫だろう。きれいなチャシロだが、警戒されてしまった。いったん人が入り込めない場所へ逃げ込んだあと、様子を見ようと振り返るのが猫らしさ。超望遠万歳、である(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

首輪をしてるので飼い猫だろう。きれいなチャシロだが、警戒されてしまった。一旦、人が入り込めない場所へ逃げ込んだあと、様子を見ようと振り返るのが猫らしさ。超望遠万歳、である(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

 狭い路地を抜けて街へ出ると、観光客に可愛がってもらってるのか、人馴れしてる猫が多い。前回紹介した港猫もそうだ。

 前ページの冒頭写真は観光スポット近くの駐車場で昼寝してたキジトラ長毛猫。ここ、風もあたらなくて暖かいんだろうな。いろんな人に撮られていたけど、気にせず寝てたので望遠端で。

 長毛種は望遠でぐっと寄って撮ると画面中毛だらけになるのがたまらんのである。

 路地編の最後は古いお寺へと向かう狭い階段で。けっこうな高低差をぐぐっと上っていく階段。階段自体は新しいのだが、両脇の擁壁をみると昔からの道なんだなと感じさせる。

 そんな風情のある狭い階段に猫がいたのだ。

シロネコとクロネコ。クロネコの方はのっぺらぼうに見えるかもしれませんが、実は振り返ってシロネコの方を向いてるのである。わかんないよねえ(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

シロネコとクロネコ。クロネコの方はのっぺらぼうに見えるかもしれませんが、実は振り返ってシロネコの方を向いてるのである。わかんないよねえ(2018年1月 ソニー Cyber-shot DSC-RX10M4)

 猫と階段。しかも白と黒の2匹。よい風情でありました。

 次回はこの階段の上からお送りする予定。めちゃ猫スポットだったのだ。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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