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最新パーツ性能チェック 第222回

約37万円! Volta世代初のVGA「TITAN V」の怪物級性能を拝む

2018年01月11日 10時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII編集部

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写真で見るTITAN V

カード(クーラー)の大きさは従来のFounders Edition、あるいはTITAN Xなどと同じ。ただこれまでと違い、ちゃんと製品ブランドが正しく表記されている

微妙な変更点としては、バックプレートは完全な1枚板になったことくらいだろう(従来品は後部が外せる)

カード上部にはSLIブリッジ用のコネクターがないかわりに、NVLink用のエッジコネクターを搭載。ただこれはTITAN Vでは利用できないようだ

外部電源は8ピン+6ピン。ごく普通の構成だ

映像出力はGTX 1080Tiでも採用されたDVIのないタイプ。DVIコネクターの通る空間も通風用に使うことで冷却性能を高める

TITAN V(左)はカードそのものがやたら重い。TITAN X(右)と比較したところ、TITAN Vは200g程度重かった

検証環境は?

 TITAN VはGeForceとはやや違う世界線にある製品であるということが理解できたが、CUDAコア数5120基とHBM2メモリーのパワーがいかほどか気になるところ。

 そろそろ今回の検証に入ろう。対決の相手はTITAN Xpが理想だが、さすがにこれをホイホイ貸してくれるわけもないため、涙を飲んで弟分であるGTX 1080TiのOC版を準備した。

 OC版GTX 1080TiカードをダウンクロックしてFounders Edition相当の性能にすることも検討したが、クーラーが強力なOCモデルゆえに、クロックだけ下げてもFounders Editionとは違った性能となる。ゆえに今回はそのまま比較することとした。

 また、TITAN Vを「Afterburner」を利用しPower Limit120%、コアクロック+50MHzした状態でのパフォーマンスも計測している(TITAN V@OCと表記)

 ちなみに、最近公開され話題となったCPUのSpectre/Meltdown問題に対するWindows 10側のパッチ(KB4056892)は導入済みだ。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-8700K」(3.7GHz、最大4.7GHz)
マザーボード GIGABYTE「Z370 AORUS Gaming 7」(Intel Z370)
メモリー G.Skill「F4-3200C14D-16GTZR×2」(DDR4-2666で動作、8GB×4)
ビデオカード NVIDIA「TITAN V」
GIGABYTE「GV-N108TAORUS X-11GD」(GeForce GTX 1080Ti)
SSD Intel「SSDPEKKW010T7X1」(NVMe M.2 SSD、1TB、システム用)
Crucial「CT1050MX300SSD4/JP」(M.2 SATA SSD、1.05TB、データ用)
電源ユニット Silverstone SF850F-PT(850W、80PLUS Platinum)
OS Windows 10 Pro 64bit版(Fall Creators Uptade)
電力計 ラトックシステム「REX-BTWATTCH1」

TITAN VのOC設定。リファレンスクーラーの冷却力には限界があるようで、50MHzアップでの計測となった

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