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若手エンジニアが成長できる組織とは? 開発の属人化は悪なのか?

クックパッド・はてな・さくらが語った「エンジニア組織」の作り方

2018年01月09日 12時30分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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技術情報の発信量を人事評価に:はてな

はてな システムプラットフォーム部長の渡辺起氏

 「はてなブログ」や「はてなブックマーク」を運営するはてなでは、エンジニアが成長するための方法として「対外アウトプット」を重視している。「変化が早いIT業界において、エンジニアは常に勉強し続けなければいけない。インプットしたことを技術ブログや講演の場にアウトプットすることで知識が定着する」と同社 システムプラットフォーム部長の渡辺起氏は説明する。

 同社では、エンジニアが技術情報を発信することを推奨し、人事評価の指標や技術グループの組織目標に盛り込んでいる。技術グループでは、外部の勉強会やイベントでの「エンジニアのユニーク登壇数」、技術ブログの「投稿数」に数値目標を設定しているほか、「200はてブを達成したら寿司」、「毎月一番ブックマーク数を稼いだ人の寿司は特上」など、グループメンバーのアウトプット意欲を高める仕組みを用意しているという。IT勉強会などのイベントを開催するエンジニアには会社から補助も出す。

はてながエンジニアのアウトプットを推奨する仕組み

 同社が毎年受け入れているサマーインターンも、エンジニアのアウトプットの場だ。「学生に技術を教えることで自身もスキルアップする。知が洗練されアップデートされる」(渡辺氏)。

 こうした対外アウトプットは、同社のCSRの一環でもあるのだと渡辺氏は言う。「はてなはインターネットでビジネスをしてきた。技術情報の発信は、エンジニアがインターネットで学んだことをインターネット上へ返し、社会に還元する活動」(渡辺氏)。

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