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大阪も燃えた!kintoneユーザーたちの負けられない戦いを追う

やっぱり激闘だった大阪のkintone hack、制したのは誰?

2017年12月20日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/Team Leaders

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登壇を機に無料スプレッドシートを再開発(村濱一樹さん)

 沖縄から来たALPHASTAの村濱一樹さんは、フリーランスとしてkintoneのカスタマイズを手がける。最南端のkintoneエバンジェリストとして、地元沖縄でも勉強会やkintone Cafeを開催しているという。

ALPHASTAの村濱一樹さん

 今回お題にしたのは、Excelのようなユーザーインターフェイスで一括入力できる「kintone Spreadsheet」だ。数年前、村濱さんがCybozu Developer Networkに公開したところ、多数の問い合わせを受けたが、仕事が忙しくなり、開発が2年間まったく進まなかったという。しかし、いまだにGitHubのIssue経由でリリース予定を聞かれる状態で、「さすがに罪悪感を覚えるようになってきた」(村濱さん)とのこと。今回のkintone hackへの登壇を自らへのムチとして、開発を再開することにしたという。

 大量のデータを作成したり、コピー・更新・削除までできるkintone Spreadsheet。村濱さんは新バージョンを会場でデモンストレーションし、Excel感覚で使える操作感をアピールした。従来、「絞り込みができない」「同期のためにAPIの呼び出しが多い」「対応していないフィールドタイプがある」「500件までしか表示できない」などの問題点があったが、1年ぶりのバージョンアップでかなり解消したという。

無料とは思えない高い利用価値を実現したkintone Spreadsheet

 最近ではスプレッドシートのような入力を可能にする有料ソリューションも登場しているが、kintone SpreadsheetはGitHubで公開されたOSSのソリューション。「機能も信頼性も低いし、サポートもないけど無料。手軽に試していただくのにはよいと思うので、今後も応援をよろしくお願いします」と語ってセッションを終えた。「これがオープンソースの素晴らしい文化」とコメントした暫定首位の安藤さんに惜しくも1点足りなかった。

kintoneにすべての情報を収集し、さらに検索まで(山下高範さん)

 「kintoneとBotで業務を加速化する」というネタを突っ込んできたのが、神戸デジタル・ラボのイケメン情シスである山下高範さんだ。システム会社の神戸デジタル・ラボで情シスとCSIRTを受け持つほか、「クラウドコレクション」というサービス名でkintoneのサポートを担当している。

神戸デジタル・ラボの山下高範さん

 山下さんは、CSSをいじってシートをクルクル回したり、kintoneアプリにテトリスを仕込むなど、いきなり高いハックスキルを披露。そして今回披露したのは、ボットを使ったkintoneによる業務改善だ。

 まずやったのは各種ツールに分散した情報の収集。SlackやBacklogとボットをAPIでつなぎ、データを収集して、kintoneに集約していったという。こうすることで過去のデータが1箇所にまとまり、見るべきところがkintone1つで済むようになった。また、各ツールのデータを集約すると、kintone標準機能で社員の行動を時系列で見られるようになったという。「○さんは午前中のパフォーマンスがすごいが、×さんはチャットしてばかり」といった行動の見える化が実現でき、業務の見える化だけではなく、管理職にとって有益な情報、上司を説得する材料として利用できるという。

 さらにSlackで日報を書いて、kintoneに蓄積するボットも開発した。Slackで感想を書くと、自動的にkintoneにレコードが追加されるだけではなく、各種ツールのログまで登録してくれる。「ボットを使ってすべての情報をkintoneに集約し、見える化し、日報の自動化まで行ってみました」(山下さん)とのことで、ここまででもかなりハイレベルだが、山下さんはさらに次を目指す。これが情報の検索だ。

 kintoneに集まった情報を効率よく引き出すため、山下さんが作ったのはkintone用のブラウザエクステンションだ。kintone extention search(β版)をChromeに組み込むことで、kintoneのアプリを選択し、その中から必要な情報を引き出せる。山下さんは「kintoneでの検索はクリックが多くなりがちだけど、これを使えば必要な情報をすぐに見つけることができる」と語り、kintone extention search(β版)を無料公開したことをアピールした。見える化だけではなく、自動化や検索まで深掘りした山下さんの情熱あふれるセッションは会場の共感も高く、125点という高得点を獲得し、一気にトップに立った。

kintone用のブラウザエクステンションで検索を容易に