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PC苦手な音楽好きはパイオニアBDR-XD07J-UHDをゲットすべし

スマホと直結できるUHD BDドライブが超便利

2017年12月22日 11時00分更新

文● 鳥居一豊、ジサトラ 編集●ASCII

提供: パイオニア株式会社

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バスパワーでUHD BDを再生可能なBDR-XD07J-UHD。自作好きなら、年末年始に再生環境作りを試してみるのも悪くない!?

2018年はUltra HD Blu-rayがますます普及!
BDR-XD07J-UHDでひと足先にPCでの再生環境を整えよう

環境さえ整えれば、USBを挿すだけで4Kの美麗映像を楽しめるというわけですよ!

 続いては、BDR-XD07J-UHDの特徴であるUltra HD Blu-ray(UHD BD)の再生について紹介しよう。BDR-XD07J-UHDには、UHD BD再生のためのWindows用ソフトも付属しており、PCと接続すればBDやDVDだけでなく、UHD BDの再生も可能なのだ。

 まずはUHD BDについて軽く解説しよう。これは、4K解像度で映画などのコンテンツを収録した新しい映像メディア。4K解像度だけでなく、BT.2020の広色域再現、HDR(ハイダイナミックレンジ)表示が可能。高精細、豊かな色再現、明暗の表現範囲の大幅な拡大を果たしており、今までにない美しい映像を楽しめるのだ。

 UHD BDソフト自体はすでに発売も始まっているが、2017年に入ってタイトル数も続々と増え、いよいよ本格的な普及が始まっている。大ヒットした映画『シン・ゴジラ』や『君の名は。』などは、特別限定版にUHD BD版も付属しているので、まだUHD BDは再生できる環境がないけれども、ソフト自体は持っているという人も少なくないだろう。

 そんなUHD BDだが、視聴するにはHDR対応の4Kテレビが必要だ(フルHDテレビやHDR非対応の4Kテレビでも視聴自体は可能だが、本来の画質とはならない)。しかし、HDR対応の4Kテレビもずいぶんと安価になってきており、40V型クラスならば10万円台後半で手に入るし、PC用のHDR対応4Kモニターも実売価格5万円程度で登場してきている。

『シン・ゴジラ』や『君の名は。』の特別版パッケージにはUHD BD版の円盤が同梱されている。購入したけれどまだ観ていない、という自作PC好きはこの機会に環境構築してみては

 ちょっと気を付けたいのが、再生するPC側の対応が今のところスローペースなこと。これは、UHD BDでの著作権保護技術が理由で、第7/8世代Core iプロセッサー、Intel SGX対応のマザーボードが必要になる。そのため、手持ちのPCにBDR-XD07J-UHDをUSB接続すれば誰でもUHD BDが再生可能というわけにはいかない。

 特にIntel SGX対応のマザーボードはまだ限られているので、一昔前のパーツ構成で組んだ自作PCだと最低でもマザーボードとCPUの交換が必要になってしまう。これについては徐々に対応したパーツや市販PCも登場すると思われるし、何より2020年に向けて急速に環境は整っていくだろうが、せっかくBDR-XD07J-UHDという対応ドライブが登場しているのだから、いち早くPCで再生できる環境を整えたいという人もいるだろう。そんな人はPC自作に挑戦してみてほしい。

 幸いにもグラフィックボードは必須ではなく、マザーボードが備えるグラフィック機能を使用する(外部グラフィックボードへの出力不可)ので、CPUを除けば高額なPCパーツが必要というわけではない。マザーボードとCPUの交換だけならば出費も最小限となるし、PC自作に慣れている人ならば挑戦してみるといいだろう。

 BDR-XD07J-UHDにはUHD BD再生に対応した「PowerDVD 14」などのバンドルソフトが付属しているので、購入するだけで再生ソフト側の環境は整う。手持ちのPCでUHD BDの再生が可能かどうかを判別するツールも、BDR-XD07J-UHDの製品ページで公開されているので、興味のある人は確認してみるといいだろう。

「Ultra HD Blu-rayアドバイザーツール」を製品ページからダウンロードできる

 ここでは、UHD BDの再生仕様を満たした数少ないマザーボード「Z370N WIFI」と第8世代Core-i7 8700Kを組み込んだUHD BD対応PCを構築、視聴してみた。

今回組んでみたUHD BD対応PCのパーツ構成

  • CPU:Intel Core i7 8700K
  • マザーボード:GIGABYTE Z370N WIFI
  • ビデオカード:なし
  • ストレージ:Crucial CT275MX300SSD1/JP
  • メモリー:CFD W4U2133PS-8G
  • 電源ユニット:TESLA CUBE 550W
  • OS:Windows 10 Home 日本語版

 マザーボード以外は手持ちのパーツをかき集めたこともあり、アンバランスな構成。第8世代の最上位にあたる8700Kはオーバースペックかも。

PC自作中。とはいえ、組み上げた後のほうが重要。OSやドライバーを入れる前にIntel SGXの設定、そしてCPU内蔵のGPUに割り当てるメモリー容量を変更する必要がある。また、マザーボードに複数のHDMI端子が付いている際は、すべてがUHD BD対応とは限らないので適宜挿し替えて試してほしい

 まずは『シン・ゴジラ』を観てみたが、ドキュメントタッチの映像がより臨場感たっぷりに再現された。自衛隊の正確な射撃と爆炎も迫力たっぷりだが、素晴らしいのは、真夜中の米軍の爆撃からゴジラの放射能火炎による首都大炎上の場面だ。停電により真っ暗になった街に、目が眩むような強い輝きで放射能火炎が放射される。燃え上がる東京の街も恐ろしいほどのリアルさだ。

 BDでもこうした映像は十分に楽しめるが、映像の持つ迫力やリアリティは大きく違ってくる。解像度の高い映像は恐怖におののく人々の表情を精密に描いていて、その悲しむ様子や恐怖の感情がダイレクトに伝わってくる。しかも、燃え上がる爆炎や放射能火炎の眩しい輝きは今までに見たことがないほど強烈だ。

 圧倒的な力を持ったゴジラに対し、人々は現有兵器と知恵を結集して立ち向かう。その戦いのリアリティーが何倍にも増している。

「意外に思われるかもしれませんが、アニメでもHDRの恩恵を受けられます」と鳥居氏

 続いては『君の名は。』。ご存じの通りのアニメ作品で、4K解像度の良さはあまり感じないと思う人もいるだろうが、リアルに描かれた東京の街並、糸守町の素朴な景色がより鮮明に、広々とした景色は奥行き感まで感じるような映像になっている。

 そして、新海誠監督ならではの豊かな色彩がさらに鮮やかに見える。地球に接近する彗星はまぶしく輝く白い光に、淡い青や紫の光が重なって幻想的な雰囲気で描かれる。陽の光が差し込む感じや光の反射が明瞭に描き出され、ファンにとってはこれこそが新海誠の世界だと思うはず。

 アニメ作品は、さまざまな光学効果を加えて、平面的な2Dの映像に奥行きや立体感を加えているが、HDR技術によって明暗の表現の幅が広がったおかげで、その効果がよりストレートに伝わる。UHD BDのアニメ作品はまだまだ少ないが、アニメ好きな人ならばぜひともUHD BDに興味を持ってほしい。

 どちらも大人気の作品だけに、すでに視聴済みという人はたくさんいるだろう。しかし、ぜひともUHD BDの再生環境を整えて、UHD BD版も見てほしい。その映像の凄みや美しさに驚くこと間違いなしだ。

PCが苦手な音楽好き、PC命の自作マニア
どちらが買っても笑顔になれる!

 PCを使わずスマホで手軽な音楽再生、最新のPCを自作してUHD BD再生、まったく方向性の異なる2つの特徴を持ったBDR-XD07J-UHD。これは実に面白い製品だ。幅広いユーザーを幸せにしてくれるのだ。

PC好きとオーディオ好き、どちらも納得できる役割を持った珍しい製品だ

 もちろん、音楽再生のために手に入れた人でも、対応した環境を持つPCを手に入れればUHD BD再生が楽しめるし、自作PC好きもコンパクトな機材で音楽再生・取り込みができることに不満はないだろう(最近は前面スロットを持たないPCケースも珍しくないことだし)。

 また、『4Kはとりあえず後回しかな……』と考えるオーディオ好きならBDR-XD07BK/R/Wをチョイスすれば問題ない。

 再生アプリのWireless Hi-Res Player ~Stellanova~もハイレゾ対応を含めて今後ますますパワーアップしていくし、UHD BDをはじめとする4K環境は、来年の12月にスタートする4K/8K放送の開始、そして2020年に向けて急速に普及するはず。音楽と映画の楽しみを存分に味わうための環境はこれからはもっと重要度が増してくる。

 BDR-XD07J-UHDは、そんな近い将来のAV環境を先取りしている。2018年に向けて、ぜひとも注目してほしい製品だ。

(提供:パイオニア株式会社)

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