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ロボットが受付の「変なホテル」絶好調、世界100店構想も

2017年12月11日 06時00分更新

文● 週刊ダイヤモンド編集部(ダイヤモンド・オンライン

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「変なホテル」はハウステンボスのみならず、都市部のビジネスホテルとしてや海外展開も進める

 長崎県佐世保市にあるハウステンボス。2010年4月からエイチ・アイ・エスの創業者で会長兼社長の澤田秀雄氏が再建を進め、いまやエイチ・アイ・エス本体を支える屋台骨にまで成長した。

 エイチ・アイ・エスにとってハウステンボスはテーマパークにとどまらず、新しいビジネスのネタの宝庫になっている。

 それは業績にも表れている。17年9月期のハウステンボスグループの売上高は388億円(前年同期比15%増)、営業利益は77億円(同3%増)。それに対して、ハウステンボス単体の取扱高(売上高に相当)と営業利益はそれぞれ前年同期比1.9%、0.1%の伸びにすぎない。グループの2桁成長の原動力となったのは、「変なホテル」とエナジー(電気の小売り)事業だったのだ。

「変なホテル」もエナジー事業も、ハウステンボスの広大な土地を利用し、実証実験を繰り返して生まれたものだ。特に注目されるのが「変なホテル」。恐竜型ロボットが受け付けをし、清掃や窓拭きもロボットが行う。100室規模のホテルでも、社員2人、パート5人で運営でき、「営業利益率は50%」(澤田社長)に上る。

世界で100店構想も

「変なホテル」は、ハウステンボスの敷地内からスタートし、すでに千葉・舞浜、愛知・ラグーナテンボスに出店。「今期は国内に10店出店する」(同)として、東京・西葛西を手始めに、銀座や大阪・心斎橋など都市部へ本格進出する。受付には、人型ロボットが導入される見通しだ。

「3年から5年のうちに、『変なホテル』を世界で100つくる」と澤田社長は言う。すでに台湾のホテルを買収しており、そのホテルが海外の1号店を出店するとみられる。関係者によれば、タイや中国、ベトナムなど海外からの「変なホテル」出店要請が絶えないという。自動チェックインなどのシステムごと販売し、フランチャイズで世界展開することも視野に入れているもようだ。

 他方、ハウステンボスも中国・上海に進出する計画がある。「現地のパートナー企業との条件がまだ詰められていない」(同)段階ながら、すでに澤田社長は現地視察に行っている。

「ナンバーワンまたはオンリーワンの企画を次から次に打ち、いつ行っても楽しめるテーマパークにする」という澤田社長の掛け声の下、バラ園やアジア最大級の花火大会、イルミネーションを駆使した「光の王国」などの企画で、ハウステンボスは再生を遂げた。澤田社長は、ハウステンボスの経営を3年以内に若手にバトンタッチする予定。その関心は、入場者数300万人規模より大きな成長を見込めないハウステンボスから、「変なホテル」の海外展開という成長戦略に向かっている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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