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世界がトヨタを潰しにきた!VW、習近平「EVシフト」の狙い

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図版① ©ダイヤモンド社 2017 禁無断転載 Illustration by 拡大画像表示

『週刊ダイヤモンド』10月21日の第1特集は、「パナソニック・トヨタが挑むEV覇権」です。世界で電気自動車(EV)シフトが加速。主要国・自動車メーカーがそれぞれの思惑を抱えながらEVへ舵を切っています。新旧入り乱れるゲームチェンジャーがたたきつけた「挑戦状」に、トヨタ自動車はどう応えるのでしょうか。

 いささか過熱気味の電気自動車(EV)ブーム。フランス、英国、ドイツの欧州主要国、インド、中国がガソリン車などの内燃機関車を禁止する政策を矢継ぎ早に繰り出した。世界の大手自動車メーカーも一気にEVの販売目標を掲げ始めている(図版(1)を参照)。

 今回のEVシフトは、主要国政府や自動車メーカーの思惑が複雑に絡み合ってつくり上げられたものだ。

 発端は、独フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル不正問題だ。インチキなディーゼル車では、2021年に導入される欧州の環境規制に対応できなくなってしまったため、VWはEVへシフトせざるを得なかった。

 それでも、転んでもタダでは起きないのがドイツメーカーらしい。「25年までに世界でEV300万台を販売する」と高らかに宣言した。不祥事をみじんも感じさせない野心的な目標には、中国市場の獲得という狙いも含まれている。

 主要国政府の中では、欧州各国と中国がEV導入に意欲的だ。両者に共通しているのは、自国の環境エネルギー政策を遂行するためにEVシフトを進めようとしていること。ただし、中国だけは、環境汚染の解消やエネルギー需給のためというよりも、産業政策を推し進めたいという思いが強い。

 つまり、中国・習近平政権は、日米欧で牛耳ってきた自動車産業のゲームチェンジを起こしたいのだ。

 これまでも、中国企業はガソリン車やハイブリッド車の技術で本気で追随しようと開発してきたが、先を行く日米欧に追い付き追い越すことは容易ではなかった。ガソリン車からEVの時代が来ると、世界のプレーヤーが「ヨーイドン」の横一線で開発をスタートさせることになる。雨後のたけのこのように生まれる中国ベンチャーでもEVは容易に造れてしまう。

Photo:Rodrigo Reyes Marin/Aflo

 最後に、米テスラの存在も忘れてはならない。登場したばかりのころは、大手自動車メーカーから相手にされることもなかったが、今やEVの先駆者としてベンチマークされる存在で、中国市場でのシェア拡大に挑む。

 世界最大の自動車メーカーであるVW、世界最大の市場規模を持つ中国、先駆者のテスラ──。3者の動きの連鎖がEVドミノを演出したともいえる。

 翻って、ガソリン車時代の王者、トヨタのEVに対する動きは鈍い。新旧入り乱れるゲームチェンジャーがトヨタを潰しにきている。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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