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秋の「鉄板ヘッドフォン」購入ガイド 第1回

ヘッドフォン買うならここから選べ:

コスパも音質も重視した、鉄板ヘッドフォンはこれだ!

2017年09月25日 13時00分更新

文● ヘッドフォン特捜部 編集●ASCII

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予算1万円前後から選ぶ、鉄板ヘッドフォン

 新製品が少ないため、一見地味な存在だが、実はお値打ち。発売から5年といったロングセラー機も多い。オーディオの分野で製品寿命の長さはネガティブ要因にならない。大手ブランドの商品で、長期にわたって市場に存在できるというのは、性能や音質の高さの証明になるし、発売直後に比べて価格がリーズナブルになっているケースも多いからだ。要は熟成した鉄板機種が多いということだ。

AH-D1100

 デノンの「AH-D1100」は2010年登場のロングセラーモデル。音も上質だが、角度の自由度が高いアームやイヤーパッドの質感など、付け心地の良さも相まってリラックスして音楽に集中できる。実売は1万円を切る。

TH7

 フォステクスの「TH7」は、密閉型ヘッドフォンで、20年以上のロングセラーシリーズを昨年モデルチェンジしたもの。モニター的な音質だが、カラバリも楽しめる。実売価格は1万円強。

HD25 LIGHT

 ゼンハイザーの「HD 25 LIGHT」は、長く続くHD 25シリーズの中で、「HD 25-SPII」と呼ばれていたものをリファインして低価格化したもの。ヘッドバンド部分がシングルになっている。実売価格は1万円台後半だ。

SRH440

 シュアのSRH440。ほぼ1万円で買える密閉型機。折りたたんで小さくたためるほか、イヤーカップの反転も可能であるため、用途が広く、携帯性にも優れている。おまけにジャンルを選ばず何でも鳴らす。利便性も高い鉄板機種だ。

 このクラスの製品は、やはり密閉型でモニターライクな味付けをした製品が安心。高級志向が進んでいるヘッドフォンの中では、価格的には抑えめになるため、プラスチック筐体が主流になったり、イヤーパッドの質感などもややチープになってしまうのだが、ドライバー性能に関しては上位機と引けを取らない場合も多い、多少ラフに使い倒すのに最適なジャンルと言える。

低価格でも音質に妥協しない、Bluetoothイヤフォン

 イヤフォンジャックを排したiPhone 7以降、国内でも俄然注目度が高まっているのがBluetoothイヤフォンだ。Bluetoothは有線モデルと比べて音質が劣ると言われていたのは過去のもの。3000円以下で音質にも不満がまったくない、圧倒的なコストパフォーマンスで、TaoTronics TT-BH07が注目を集めているが、AirPodsの登場と前後して、完全独立型イヤフォンも多数登場している。

 新進ブランドが中心だったが、エレコムなど、大手メーカーの参入も急に増えてきたところだ。1万円程度の予算から狙える。

TT-BH07

 とにかく安価で音がいい。TT-BH07は、aptXテクノロジーを採用し、音質に影響を与えることなくCD品質のステレオサウンドを楽しめる。また、周囲の雑音を削減してクリアな音声での通話ができるほか、ジョギングやスポーツ、エクササイズなどでの活躍が期待できる。

LBT-TWS01

 エレコムの「LBT-TWS01」は、スマホやオーディオ機器と接続するケーブルだけでなく、左右のユニットを繋ぐケーブルもない独立タイプ。大手メーカー製品でありながら、1万円程度の手ごろな価格も特徴だ。

WI-H700

 ソニーの「WI-H700」は9mmドライバーを搭載するネックバンドタイプのイヤフォン。ケーブルにマグネットを付け、左右のケーブルをまとめられるなど、ケーブルマネージメントを改善している。10月発売予定で、価格は2万円台中盤。DSEE HXという技術で、SBCなどのコーデックで受信してもイヤフォン側でハイレゾ音源相当にアップスケーリングして再生する。LDACやapt-X、apt-X HDといった高音質コーデックの利用も可能だ。

 より低価格にということであれば、実売7000円前後の「WI-C400」という機種もある。

 Bluetoothイヤフォンの選択肢は非常に多いのだが、長期間の装着を考えるとネックバンド型が疲れにくく安定感があってオススメだ。ただし少し大きくなるので、カバンなどにも気軽にしまいたいといった用途であれば、オーソドックスな左右をケーブルでつなぐタイプか、完全独立型をおすすめする。

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