実はPhotoShopやLightroomが快適!! Iris Plus Graphics搭載「m-Book H571BN1-S2」を試す

2017年10月02日 11時00分更新

文●山口優編集○ASCII編集部

両モデルとも高い基本性能ながら、
Iris Plus Graphics 650で性能差が浮き彫りに

　今回試した「m-Book H570BN1-S2」（Core i7-7500U搭載モデル）と「m-Book H571BN1-S2」（Core i7-7567U搭載モデル）のCPUとグラフィックスは次の通りだ。

主なスペック
モデル名	m-Book H570BN1-S2	m-Book H571BN1-S2
CPU	Core i7-7500U（2.70GHz）	Core i7-7567U（3.50GHz）
グラフィックス	Intel HD Graphics 620（CPU内蔵）	Intel Iris Plus Graphics 650（CPU内蔵）

　いずれもメモリーは8GB PC4-17000、ストレージはSerial ATAIII接続のSSD（240GB）という構成だった。CPUと内蔵グラフィックスのみ異なるが、いったいどれくらいの差があるのだろうか。そこで、ベンチマークを実行して両モデルのパフォーマンスをチェックしてみた。

　まず、Windows 10のシステム評価ツール「WinSAT.exe」を実行してみたところ、次のような結果になった。

「m-Book H570BN1-S2」（Core i7-7500U搭載モデル）の「WinSAT.exe」の結果

「m-Book H571BN1-S2」（Core i7-7567U搭載モデル）の「WinSAT.exe」の結果

WinSAT.exeの結果
モデル名	m-Book H570BN1-S2	m-Book H571BN1-S2
プロセッサ	7.7	7.7
メモリ	7.7	8.2
グラフィックス	5.5	8.1
ディスク	8.05	8.1

　結果を見ると、Core i7らしくいずれも高い結果いなっているが、グラフィックス性能に大きな差があることに注目してほしい。「m-Book H571BN1-S2」が内蔵するIntel Iris Plus Graphics 650（CPU内蔵）のグラフィックスパフォーマンスが良いことがわかる。メモリーはどちらもシングルチャネルだが、「m-Book H571BN1-S2」の方が少し高めのスコアになった。ストレージは、SATA III接続のSSDを搭載しており、スコアも似たような傾向。念のためCrystalDiskMarkでストレージ性能をチェックしてみたところ、図のように両モデルは互角となった。

「m-Book H570BN1-S2」の「CrystalDiskMark」の結果

「m-Book H571BN1-S2」の「CrystalDiskMark」の結果

「CINEBENCH R15」でGPUとCPUの描画性能を計測

　続いて、GPUのOpenGL描画性能とCPUの3Dレンダリング性能を計測する「CINEBENCH R15」で両機のパフォーマンスをチェックしてみることにした。

「m-Book H570BN1-S2」の「CINEBENCH R15」の結果

「m-Book H571BN1-S2」の「CINEBENCH R15」の結果

「CINEBENCH R15」の結果
モデル名	m-Book H570BN1-S2	m-Book H571BN1-S2
OpenGL	41.82fps	62.55fps
CPU	357cb	374cb

　結果を見てもわかるように、CPUはそれほど大きな差はないが、OpenGLは「m-Book H571BN1-S2」が「m-Book H570BN1-S2」よりも50％ほどよいスコアになっている。

「PCMARK 8」と「PCMARK 10」でも「m-Book H571BN1-S2」が有利

　次に、「PCMARK 8」と「PCMARK 10」を実行して比較してみた。どちらもPCの総合的なパフォーマンスを計測するものだ。

　PCMARK 10の結果を見ると、PCの基本性能を表す「Essentials」の数値はあまり変わらないものの、ビジネスアプリでの性能を示す「Productivity」とクリエイティブ系の「Digital Content Creation」は「m-Book H571BN1-S2」の方がかなり高くなっている。Webやメールなどの軽めの使い方ならどちらのモデルを選んでもそれほど差が出なさそうだが、Officeでビジネス文書を作成したり、写真編集や映像編集などを行なう場合は「m-Book H571BN1-S2」がより快適に作業できそうだ。