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夏バテに効く食事法の真実、“たくさん食べる”は逆効果!?

2017年08月14日 06時00分更新

文● 中村未来(ダイヤモンド・オンライン

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猛暑と言われる今年の夏。暑さによって体力と気力を奪われないためにも、夏バテ対策は重要だ。手っ取り早くスタミナ摂取できるメニューについて、管理栄養士の川村郁子さんに話しを聞いた。(中村未来[清談社])

たくさん食べても
スタミナがつくとは限らない?!

夏バテに良いと言われる豚肉や鰻だが、一方でバテた体は消化吸収能力が落ちているから、料理の仕方に一工夫を

 そもそも、夏バテ対策と聞くと「スタミナをつけるために、たくさん食べなければ」と思いがち。しかし、代謝の下がる夏場にたくさん食べると、かえって体に負担をかけることもあるという。

「夏バテの原因は、ストレスや気温の変化、暴飲暴食など、様々なことが考えられます。もし、その原因が暴飲暴食や冷たいものの食べ過ぎ・飲みすぎが考えられるなら、“お腹が鳴るまで控える”という選択肢もアリです。お腹が空いていないのに無理やり食べると胃腸に負担をかけてしまい、さらに食欲が減退し、元気がなくなる原因に」

 そんな悪循環に陥らないためには、日頃からスタミナや免疫力のつく食品を選びつつ、バランスよい食事で体調を整えておく必要がある。そこでオススメなのが豚肉料理だ。

「豚肉には、ビタミンB群が豊富に含まれています。代謝ビタミンともいわれており、スタミナ不足の人にはぜひ食べていただきたい食材です。仕事で外回りをして疲たというときは、ランチに豚のしょうが焼きや、あっさりとした豚しゃぶサラダなどを選ぶといいと思います。トンカツでもいいのですが、揚げ物は消化が悪いので、胃に負担をかけたくない場合は避けたほうがいいですね」

 豚肉料理に、キャベツの千切りや、サラダをつけるとなお良し。野菜を摂取することで、汗で流れたビタミンCも一緒に補給することができるのだ。また、汗を大量にかいた日の夜は、晩酌メニューでエネルギー補給を。

「晩酌のおつまみにオススメなのが、大豆食品です。大豆は鉄やカリウムを含むため、スタミナをつけるには最適の食材。さらにお肉に比べて脂質も比較的少なく消化しやすいので、胃腸の調子が悪いというときでも安心して食べることができます。冷奴や枝豆、厚揚げなどが、お酒のおつまみにおススメです」

夏場の精力増強には
鰻、アジ、オクラを

 消化吸収能力が弱まっているときは、なるべくシンプルな調理法のメニューを選ぶのがベター。余計な油を加えた料理は、消化するのに負担がかかるためだ。

「居酒屋だったら、あさりの酒蒸しや、蛤の酒蒸しを頼むといいです。貝類はミネラル豊富なので、夏バテ解消メニューの代表格と言える存在。お酒を飲む場合はウイスキーや焼酎など、糖質の少ない蒸留酒を選ぶ方がベターです。ビールや日本酒はカロリーが高いうえに、血糖値を上げやすいのでなるべく避けたほうがいいですね」

 ただし、アルコールはビタミンB群やミネラルを消耗する。ハイボールにレモンを絞ってビタミンCを補うという手もあるが、気休めにすぎない。言うまでもないが、飲み過ぎは厳禁だ。

 仕事の予定がたくさんあるにも関わらず、食欲がまるでわかない…。そんな朝は発酵食品でエネルギーチャージをしよう。

「甘酒、お粥、納豆などの発酵食品は、消化もよく、疲れた胃にも優しいです。腸内環境を整え、免疫力の向上にも役立ってくれます」

 なかでも甘酒は、ビタミンB群を含むエネルギー飲料で、“飲む点滴”と呼ばれるほど。酒かす麹甘酒と米麹甘酒の2種類があるが、ここで選ぶべきは米麹甘酒。豆乳や牛乳で割ると、カルシウムも一緒に摂取できるのだ。

「甘酒のほかには、お蕎麦もいいです。ミネラルが豊富ですし、食物繊維も含まれています。大根おろしや梅干しなどをトッピングすれば、胃酸の分泌を助けてくれるので、より消化しやすくなります」

 また、暑さで減退した精力も、夏の旬の食材を食べることで解消できるという。

「スタミナをつけるという意味では、鰻がいいのではないでしょうか。ビタミンAやDなどのビタミンが豊富です。ただ、脂っこいので消化しにくい食材ではあります。本格的に暑くなる前に、夏バテ対策の意味も含めて食べるといいと思います」

お刺身を食べるなら新鮮なものを
体調が良いときに!

 また、鉄やたんぱく質、ビタミンB群を含むアジや、粘膜を保護するベータカロテンを含むオクラも、精力増強メニューになるという。

「アジは小骨まで食べることで、カルシウムも摂取できます。また、オクラは納豆に混ぜて食べることでタンパク質も摂取できるのでいいですね」

 鰻、アジ、オクラ。この3つの食材を食べれば、夏場の精力に自信を持てるというわけだ。

 夏バテ対策には、素材を活かしたシンプルな味付けの料理というのが鉄則だが、刺身などの生ものを食べる際には、くれぐれも鮮度に気を付けること。

「夏場は細菌性の食中毒が流行るので、生物を食べる際は必ず新鮮かどうかを意識するようにしてください。また、唐揚げや天ぷら、フライドポテトなどは、暑い夏はビールと一緒に選びたくなりますが、脂質の多い食品は消化に時間がかかるのでので、胃腸と相談しながら食べましょう」

 上手に食材を選び、夏の酷暑を乗り切っていただきたい。


※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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