アプリで画像の共有やVR表示も可能
昨今では、360度カメラの一番の目的は写真に写っている人すべてで、同じ撮影結果をリアルタイムで共有して楽しむことだ。
その効果を一番発揮できるのはFacebookやLINEに代表されるSNSのへのアップロード公開と映像の共有だろう。
Insta360 Airもそのプロセスには極めて力を入れており、操作はとても簡単だ。アップロードして共有したい映像に必要に応じてステッカーによるマスク処理を行ない、画面の上端右から二番目にある「共有」アイコンをタップ。登録したSNSの中から任意のサービスを選ぶだけだ。
今回はLINEを選んでみた。そして、静止画をアップロードする形態にはいくつかのオプションがある。詳細は割愛するが、大まかには「アニメーション」「パノラマ写真」「スクリーンショット」の3種類だ。
共有者も映像のオーナーと同じように指先で任意の場所をドラッグしたり、ピンチアウトでズーム処理などを自由にできるのがパノラマ写真。
アプリにお任せで360度全天球映像を9秒ほどのアニメーションにしてくれるのがアニメーションだ。
そして、最もシンプルなのが、全天球映像を1枚の写真にしてくれるスクリーンショット。
動画映像の場合は、「パノラマ動画」と、360度全天球動画を北極点から観たような「天球型ワイドアングル動画」の2種類から選択することが可能だ。
今回は360度の全天球静止画を共有者であるLINEの友達も発信者と同じように自由に任意の場所をタップして回転、拡大などが等しくできるパノラマ写真を選択して送ってみた。
共有アップロードでは、Insta360専用クラウドに保存された目的のファイルのURLを送ることも、URLをQRコードに変換して送ることも可能だ。
国内外の旅行先やイベントの現場から360度全天球映像を遠隔地にいる友人や家族、同僚に送ることができれば、現地にいない人も、その感覚は今までの平面的なデジタル写真による情報共有とは大きく異る感覚になることは間違いない。
その素晴らしい感覚をより加速するなら、共有映像の「VRモード」による表示だろう。現在、スマホで再生中の360度全天球映像の設定をVRモードにするだけで、雑誌の付録や秋葉原などで売っている安価なVRメガネを使用して、即座に360度のVR映像で体感することも可能だ。
ミニ三脚があると便利かも!
Insta360 Airはスマホ直結の手持ちシャッター操作が便利な長所でもあるが、場合によっては短所にも感じられる。
デスクの中央にスマホを置いてミーティングの雰囲気を撮影するとか、パーティや宴会の席でテーブルの中央にスマホだけを置いてライブ撮影することがやりにくい。
しかし、Insta360 Airのアプリではセルフタイマー機能があり、スマホ全体を固定できる三脚などがあれば問題は一気に解決する。
筆者は、Insta360 Airを挿入したHUAWEI P10 Plusを縦位置で固定することのできる、コンパクトサイズのアダプター三脚を入手して便利に使っている。
360度全天球映像を撮影できるInsta360 Airと縦位置スマホ三脚、VRメガネの3点セットがあれば、いつでもどこでも最新の映像世界を楽しめる。
今回の衝動買い
アイテム:
Insta360 Air
価格:アマゾンにて2万円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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