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今年の夏は「そうだ 京都、行こう。」暑くても素敵な「京の夏の旅」レポート

2017年08月10日 10時00分更新

文● 佐藤ポン 編集●南田ゴウ/ASCII編集部

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お茶で有名な京都伏見を散策

 京の夏の旅プレスツアーの2日目は、宇治・伏見エリアの見学。京都市街地からバスに乗り、高速道路を経由してひとつ目の目的地である「正寿院」に向かう。

2日目のプレスツアーには「2017ミス日本酒京都代表」の白濱萌音さんが参加してくれた。京都から全世界に向けて、日本酒の魅力をアピールする活動をされている

約800年前に創建された正寿院。本堂が建設されたのは約250年前だ

 正寿院は京都市街地から少々離れた宇治田原町の山のなかにあるお寺。道中、一時ドコモの電波が届かない場所もあった。さすがレアスポットをめぐる旅だ。宇治の茶畑を見ながら約1時間バスに乗ると、そこは山岳部。京都市街地よりかなり涼しい。場合によっては5度も低いときがあるそうだ。

 正寿院は最近若者の間でも人気のスポットで、その理由はハートの形をした「猪目窓」と呼ばれる窓があるから。ハートの形はイノシシの目を現しており、神社仏閣、お城などでは魔除けの装飾として知られている。お寺巡りが好きな方は、境内でハートマークを度々目にすることが多いはずだ。

見た目がかわいい猪目窓。訪れた人はSNSに画像を上げる人が多いらしい

ミス日本酒京都代表と猪目窓。どちらもかわいい!

正寿院の周りは見渡す限り山。涼しくて静か、おまけに空気も美味い

 また、猪目窓のある客殿の天井には160枚の絵が描かれているのもユニーク。1枚の絵は約50×50cmの正方形で、高名な日本画家が描いた“日本を感じさせる絵”がビッシリと飾られている。天井に飾ってあるのは、訪れた客が床にごろりと転がってくつろいだときに、天井を見ながらひと息つけるようにと考案された。「お寺で横になるなんて無作法な!」と思われるが、ここは仏像が飾っていない客殿なので問題ないとのこと。

天井を見上げると160枚の日本画がずらりと並ぶ。ひとつひとつ見ていたら時間がいくらあっても足りないくらい

 さらに正寿院は、毎年7月1日~9月18日に「風鈴まつり」を開催している。境内に飾られた約2000個の風鈴は圧巻で、風が吹くたびにチリンチリンと涼しい音を鳴らしてくれる。京都旅行をした際に「市街地は暑い!」と感じた方は、正寿院を訪れると涼を感じられること間違いナシ。

本殿の前には数え切れないほど大量の風鈴が飾られている

境内では風鈴絵付け体験も可能。無地の風鈴に自由に絵を描き、お土産として持ち帰れる

 正寿院のご本尊「十一面観音」は50年にいちどしか開けられない扉の中に入っており、プレスツアーでも姿を拝むことはできなかった。観音様の指には長い紐が結ばれており、その紐だけ扉の外まで出てきている。参拝者がその紐を両手で挟んでお参りをすると、願い事が叶うと言い伝えられているそうだ。

このように仏像の姿は見えない。扉の奥に入っているようだ

参拝者は天井からぶら下がる長い紐を手に挟んでお祈りする。この紐は観音様の指につながっているため、気持ちが伝わるそうだ

山の涼しい風に当たりながら、宇治茶で一服。なんとも言えない贅沢!

【詳細はこちら】
正寿院
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