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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第412回

Ryzen 3は7月、Threadripperは8月出荷 AMD CPUロードマップ

2017年06月19日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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2012年~2017年のAMDプロセッサー ロードマップ

8月頃出荷予定のRyzen Threadripperは
まず16コアと12コアが投入されるはず

 Ryzen 3に続いて登場する予定なのが、Ryzen Threadripperである。Ryzen Threadripperの話は連載408回でも触れたが、予想通り2ダイのMCMパッケージになることがCOMPUTEXで確認された。

Ryzen Threadripperの概要。メモリーは4ch、PCI Expressはダイあたり32レーンで合計64レーンのお化けである

 内部構造は下図のようになると思われる。もっとも2ダイといいながら、パッケージそのものは4ダイのEPYCと同じSocket TR4を使っており、これもあってX399マザーボードを見るとそのソケットの存在感がものすごい。このRyzen ThreadRipperは、今年8月頃に出荷開始されると思われる。

Ryzen Threadripperの内部予想図

Ryzen Threadripperのダイ。物理的にはEPYCと同じSocket TR4(AMDはこれをSR3と呼んでいた)が、ThreadRipperはSR4 Rev.2という仕様で、電気的には互換性がないそうである

COMPUTEX TAIPEI 2017で展示されていたX399マザーボード。ソケットの存在感がものすごい!

Ryzen Threadripperの登場は夏。夏がいつか? というのが次の問題。筆者は8月と予測しているが、案外7月末あたりという可能性もあるかもしれない

 次の疑問は、Ryzen ThreadRipperがどんなSKUが予定されているかである。聞こえてくる話では、以下の9製品が当初考えられていたらしい。

Ryzen Threadripperのラインナップ
モデルナンバー コア/スレッド数 動作周波数
(ベース/ターボ/XFR(*))
TDP
1998X 16/32 3.5/3.9/4.0GHz 155W
1998 16/32 3.2/3.6GHz 155W
1977X 14/28 3.5/4.0/4.1GHz 155W
1977 14/28 3.2/3.7GHz 155W
1976X 12/24 3.6/4.1/4.2GHz 125W
1956X 12/24 3.5/3.8/3.9GHz 125W
1956 12/24 3.0/3.7GHz 125W
1955X 10/20 3.6/4.0/4.1GHz 125W
1955 10/20 3.1/3.7GHz 125W

(*) XFR:Extended Frequency Rangeの略。CPU温度に応じて、さらに電圧と動作周波数を増加させる自動オーバークロック機能。

 とはいえ、これは数が多すぎる気がする。COMPUTEXの折に、ThreadripperのVariants(派生型)はRyzenと同じ程度という発言もあった。ここで言うVariantはコア数のことで、例えばRyzen 7なら8コアと6コア、Ryzen 5なら6コアと4コアというわけだ。

 実のところ上のリストのうち、14コア/28スレッドと10コア/20スレッドは、技術的には可能ではあるが、果たしてこれを当初からリリースするのか? と問われるとやや怪しい気がする。おそらく発売時点では16コア/32スレッドの製品と、12コア/24スレッドの製品だけになりそうで、10/14コアの製品に関しては市場の動向を見ながら、必要なら追加すると思われる。

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