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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第168回

Apple WWDC 2017基調講演で興味を持つべき、3つの細かいこと

2017年06月06日 18時20分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII編集部

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Apple WatchのSiri Faceが実は楽しみ

 最後に、意外と楽しみにしているのが、Apple Watch向けの新OS、watchOS 4で搭載されるSiri Faceです。

最初に説明が行なわれたwatchOS 4にも注目です

 Apple Watchの文字盤に、Siriがおすすめの情報を集めて表示してくれる機能。時間やスケジュール、リマインダーといった次の予定や公道に関する情報から、交通状況・運動状況などに応じたおすすめなど、様々な情報やカードをSiriが用意してくれて、次々にめくって確認することができる仕組みです。

 このSiri Faceには、サードパーティーアプリからの情報を利用することもでき、例えば近所にある試すべきお店や、天候の変化に応じた情報、交通機関の遅延情報などが入ってくると便利そうです。

 Siriはどうしても、音声アシスタントというイメージが強いため、話しかけて初めて活用すると考える人も少なくありません。しかし、Siriは我々の公道や周りの状況をつぶさに観察し分析してくれる存在。iOSなどに搭載されたCore MLで、機械学習をより高速に処理するようになったことも、さまざまなアプリがSiriを通じて情報を挙げてくる、そんな体験が広がることに期待しています。

 Siriさんはいままで自己主張がさほど強くない存在でしたが、今後は少しずつ前に出てくることになるのでしょうか。加減の問題もあると思いますが、やっと、Siriのいる生活を意識し始める事になると思うと、楽しみですね。

 来週にかけて、新製品の話などもお伝えしてきたいと思います。とにかく、iPadはどのサイズが良いのか……。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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