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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第104回

マイクロソフトの新型ToDo管理アプリ「Microsoft To-Do」を徹底解説

2017年04月29日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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ToDoのカテゴリーごとにリストを新しく作成する

 基本は「To-Do」というリストにタスクが登録されるが、新しくリストを作成することもできる。プロジェクトや取引先、ビジネスとプライベートなどなど、使い分けられるのだ。

 左上のアイコンをタップするとメニューが開くので、「新しいリスト」をタップする。リスト名を付けたら、あとはタスクを登録すればいい。タスクの左にある○をタップすると、サウンドが鳴ってチェックが付き、完了となる。初期設定では完了済みタスクは表示されたままだが、気になるならソートして未完了を上にまとめたり、オプションから非表示にしたりできる。

左上のアイコンからメニューを開き、「新しいリスト」をタップする

リスト名を入力する

タスクを登録する

右上の…をタップするとオプションが開く

「テーマの変更」で色やタイトル画像を変更できる

タスクを完了させても順番がそのままだと見にくい

オプションの「並べ替え」で「完了済み」を選択

未完了のタスクがまとめて表示されるようになった

ToDoを処理しきれず翌日になった場合

 本アプリでは、「私の1日」という画面が起点となる。登録したToDoはここに表示されるのでわかりやすいが、翌日になるとリセットされるのがユニークだ。

 朝起きたら、まず右上の電球アイコンをタップ。すると昨日完了しなかったタスクや期限切れのタスク、自分で作成したリストにあるタスクの提案などが表示される。その右にある「+」をタップすると、「私の1日」に追加される仕組みだ。

 これでまた1日をスタートすればいい。一般的なToDoアプリにはない手間のかかる作業ではあるが、これはもしかしたらツボにはまるかもしれない。

 積み残しているToDoが自動的に表示される場合、惰性でスルーするゴミToDoが残ることがある。これは精神衛生上よくない。ToDo管理アプリは、タスクを処理してクリアにしていくことでモチベーションを維持する側面もあるからだ。その点、本アプリでは積み残しや期限切れから毎日手動で「私の1日」に登録する必要があるので、毎回見直しができる。積み残しタスクを優先的に処理したり、なんならToDoから外すといった判断もあるかもしれない。

翌日アプリを起動すると、リストがリセットされる

電球アイコンをタップして提案をチェック

必要な項目の「+」をタップする

「私の1日」にタスクが追加された

ToDoリストは同期され複数端末で利用できる

 リマインダをセットした時間になると、他の作業をしていても通知が表示されるので、ToDoを見逃すことがない。ただ、リマインダは手動で設定する必要があり、やや面倒。期日を指定すれば、その前に自動的にリマインドしてくれるとありがたい。これは、「Wunderlist」にもある機能なので、追って搭載されるだろう。

 タスクを右にスライドすれば、「私の1日」から外したり、入れたりできる。左にスライドすれば削除となる。確認ダイアログで「削除」をタップすると、完全に削除されるので注意しよう。

 もちろん、他の端末でも、「Microsoft To-Do」に同じマイクロソフトアカウントでサインインすれば、同じToDoリストにアクセスできる。将来はOffice 365ユーザーであればOutlookのタスクとも同期できるようになる。

リマインドで設定した時間が来たら通知がサウンドと共に表示される

タスクを右にスライドすれば、「私の1日」へ入れたり出したりできる

タスクを左にスライドすれば削除できる

同じマイクロソフトアカウントでサインしたAndroidアプリ

同じマイクロソフトアカウントでサインしたWindows 10 Mobileの画面

同じマイクロソフトアカウントでサインしたウェブ版

 以上が「Microsoft To-Do」の説明書となる。UIはよくできており、迷わず使えるのは嬉しいところ。機能はまだ基本的なものだけで「Wunderlist」とは比べものにならない。しかし、ToDo管理アプリは機能の数よりも、いかにラクに使えるかというのも重要。その点本アプリは十分なレベルになっている。ToDo管理アプリにデビューしようとしている人にはぜひオススメしたい。マルチプラットフォームで使えるし、何より無料。今後のブラッシュアップに期待したいところだ。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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