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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第159回

開発で大喧嘩、新型真空管「Nutube」搭載超小型ヘッドアンプ「MV50」のこだわりを聞く

2017年03月25日 12時00分更新

文● 四本淑三

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最初はヘッドアンプ然とした形が必要だった

―― 小さいのでエフェクトボードに混在させて、長いスピーカーケーブルでキャビに接続するという使い方もできそうです。すると必ずしもこの形でなくても良かったと思うんですが。

 そういう可能性はあると思いますが、現時点ではこれがベストかなと思っていますね。

江戸 最初に出るのがペダルみたいな形だと、なにか得体のしれないものに思われてしまわないかと。最初にギターアンプ然とした形を作って、その派生としてやるのはありだと思っていますが。

―― わかりやすく、まずヘッドアンプらしい形でインパクトを与えたかったと。

江戸 そうです。長いスピーカーケーブルを同梱しようかというアイデアはありましたが、そこは買っていただいた後で、お客様にお好みのものを使ってもらったほうがいいと思ったので。

 まあ、この製品に関してはデザインもサイズもですが、最終的なこのパッケージングに落とし込むのに、いろんな人を巻き込んで、開発過程でもいろんなことが……。

江戸 (笑)

―― あの、殴り合いとかですか?

 いやもう、それに近いような。

江戸 機能を足そうと思えばいくらでもアイデアはありますからね。

―― なるほど。そこをシンプルにまとめるのは難しそうですね。ところでこのVUメーターは?

江戸 出力を表示するようにはなっているんですけど、見た目のレトロ感を見せるという。

―― この取っ手も必要なんですか?

VUメーターや取っ手が付いた外観

 ああ、それもずいぶんやりました。

江戸 ええ、ずいぶん言いましたね。

 もう数ヵ月にわたる大喧嘩で。

―― その末の結論としてアリだと。

江戸 さきほどの話で、ギターアンプ然とした形で出したかったんですね。ハンドルがないと、ラックマウント機器の亜種に見えてしまったりするだろうなというのもあって。ギターアンプたらしめる見た目はなにかと考えたときに、このハンドルは付けたいと。

―― メーターも含めて、このデザインはすごく良いと思います。そんなに喧々囂々だったとは思いませんでしたが。

江戸 いろんな機能を付けていくよりは、このサイズで、バンドで使えるこの音量です、というところに主眼を置きました。マイアンプを買うのは、特に日本だと敷居が高いじゃないですか。それって結構大きなステップアップになる。そこに壁を感じているキッズのみなさんにも、この値段でこのサイズなら喜んでもらえるんじゃないかということですね。

(次回はROCK、AC、CLEANの各キャラクターについて)

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著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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