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新生活に!! 低価格でも後悔しない【無線LANルーター特集】 第4回

都市伝説を追う! ルーター性能でガチャのレア度は変わるのか

2017年03月15日 11時00分更新

文● ジサトラショータ

提供: ASUS、テックウインド

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SSRを引きまくれ! ガチャ向け最強ルーター決定戦(?)

 課金ガチャサービスを実装しているスマホゲームのデータは、そのすべてがネットワークを通じて端末とやりとりされる。この通信を司る電波の質が、ガチャの排出率に影響を与えているかもしれない。そう考えた筆者は、スマホにWi-Fiの電波を届ける無線LANルーターの性能がガチャ結果に差をつける可能性を検証することにした。要するに、“安価な2×2アンテナのシングルコアCPU搭載ルーターよりも、高価な4×4アンテナのデュアルコアCPU搭載ルーターでガチャを行なった方がよい結果を得られるかもしれない”という仮説を立てたわけである。何を言っているかよく分からないという人は、とりあえず一旦考えるのをやめてこのまま読み進めてほしい。

今回検証に採用した某人気スマホゲーム。最近アニメにもなった。チュートリアルで10連ガチャの引き直しができる

 まずは検証条件の確認だ。検証タイトルは、一般的なガチャシステムがあり、比較的人気のスマホゲーム(仮に『A』としておく)を採用した。別途、スペックが異なる5台のルーターを用意し、1台ごとにスマホを5GHz帯でWi-Fi接続して『A』を起動。ゲーム開始時の引き直しガチャでSSR、SR排出数を記録して排出率を算出し、排出傾向に差が見られるかどうかを検討している。

 なお、試行回数はルーター1台につき600回、計3000回とした。本来ならば、さらに1台につき2~3巡の計測を行って結果の再現性を確認すべきところだが、あまり時間をかけると偉い人に怒られる危険があるため、今回は省略している。なお、『A』のガチャにおけるレア排出率は公表されており、SSR排出率は0.5%、SR排出率は8%だ。

 ちなみに今回の検証にあたって、PCやスマホ、周辺機器などを展開するASUSから無線LANルーター5製品(現行の全ラインアップ)をお貸し出しいただいた。こんな企画にためらいなくゴーサインを出してくれた関係者の方々に、深い感謝の意を述べておきたい。

 前置きはこのぐらいにして、検証を開始しよう。

検証①『RT-AC1200HP』の場合

今回の5製品のなかではもっとも安価な『RT-AC1200HP』。実売価格は7000円前後。ルーターとしてはミドルクラスの性能で、最大867MbpsのIEEE802.11ac接続、最大300MbpsのIEEE802.11n接続のデュアルバンドに対応する。2×2でコンパクトなのも魅力だ。

600回のガチャにおけるSSR・SRの排出数および排出率
(RT-AC1200HP)
レア度 排出数 排出率
SSR 29枚 4.8%
SR 140枚 23.3%

「これ絶対まともに検証なんかしてないだろ!」と言われるのが嫌だったので、毎回スクリーンショットも撮影した。モザイクのピクセルの微妙な違いを確認してほしい

 今回用意したルーターのなかではもっとも安価な製品だが、10連ガチャ1回でSSR2枚といった景気のいい排出を連発するなど、滑り出しから好調ぶりを発揮。検証終盤には確率0.5%のSSRを10連ガチャで一度に3枚も吐き出すミラクルをみせ、SSR・SRともに公表されている排出率を大きく上回った。

検証②『RT-AC85U』の場合

コンパクトながらデュアルコアCPU、4×4アンテナ搭載の高性能&多機能ルーター『RT-AC85U』。実売価格は1万8000円前後。最大1734MbpsのIEEE802.11ac接続、最大800MbpsのIEEE802.11n接続に対応する。

600回のガチャにおけるSSR・SRの排出数および排出率
(RT-AC85U)
レア度 排出数 排出率
SSR 13枚 2.1%
SR 142枚 23.6%

 『RT-AC1200HP』の大盤振る舞いを見たあとなので派手な結果に期待していたのだが、SSR排出数が極端に減少。検証前に立てた仮設をいきなり土台から覆しかねない結果が出てしまった。特に後半はまったくSSRと巡り合えず、非常に悲しい思いをした。SR排出数は『RT-AC1200HP』と比べても誤差の範囲だが、このゲームの10連ガチャは最低でもSRが1枚は排出される仕組みのようで、もともとの排出率が高いこともあり、結果的に排出が安定するのだと思われる。

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