このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第242回

マイナス15度の氷壁でもつま先や指先をホカホカに保つ技

2017年02月08日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

バッテリーを内蔵するパワーグローブもやっぱり暖かい

 手の保温には「Thermic powerglove ic1300 mitten」をお借りした。製品名の通りミトンタイプのグローブで、価格は4万3200円(税込)。まずは手のサイズを測る。ちなみに、手のひらに斜めに糸を巻き、その長さを計測する。Sが~約20.3cm、Mが~約21.5cm、Lが~約22.5cm、XLが~約23.5cmとなる。筆者は測るまでもなくXLサイズだった。メーカーのサイトを見ると、XXLサイズまであるようで頼もしい。

 このミントはグローブ内にリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、ヒーターで暖めてくれる。バッテリー容量は2600mAhで、最大10時間の利用が可能だ。手首のところにファスナーがあり、開くとコネクタが出てくる。そこに同梱のACアダプターを接続し、充電する仕組みだ。バッテリーが空だと、満充電まで6~7時間かかる。

「Thermic powerglove ic1300 mitten」の価格は4万3200円(税込)

手首のファスナーを開いて充電する

 グローブなので、利用時は手に装着するだけ。手首を締めるバンドやセキュリティーバンドがあり、しっかりと固定できる。もちろん、防風防水仕様となっている。手の甲にある+ボタンを押せば電源オン。インソールヒーターと同様、3段階で出力を変更できる。ミントタイプとはいえ指先は動くので、電源のオンオフは簡単。

 早速チャレンジしてみる。グローブが暖かくなるのは室内でテスト済み。そこで、利用間や温度差を見るために、左手だけ「Thermic powerglove ic1300 mitten」を付けて登ってみた。最大出力にすると明らかに暖かい。出力を落とすと気が付けなくなるが、普通のグローブを付けた右手と比べるとやはり段違いの保温状態になっており、効果は大きいと感じた。

グローブを装着したところ。サイズはぴったりで、作りはしっかりしている

電源をオン

左手に「Thermic powerglove ic1300 mitten」、右手は普通のグローブを装着して登ってみた

 「PowerPack Basic+ThermicSole ClassicSet」と「Thermic powerglove ic1300 mitten」はちょっと高価なだけあり、アウトドアで使える本格ヒーターだった。保温効果は確実にあり、指先やつま先を守ってくれる心強い味方になってくれるだろう。靴を重くするのは絶対嫌だ! というなら延長ケーブルを使って上着のポケットに入れればいいし、ミトンタイプではなく指先がわかれたタイプがいいなら、普通のグローブタイプもラインナップしている。

 マイナス10度20度といったところで活動するうえ、寒さに弱い人なら、効果は絶大なので購入する価値アリ。ぜひ検討してみよう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン