ベルト形状にはコダワリを感じる部分も
筆者の購入したモデルは、スマートウォッチとしては珍しいローズゴールド系の金属ベゼルを採用し、シリコンラバーの黒ベルト。
リュウズのトップにはMICHAEL KORSの頭文字である「MK」の刻印があり、全体的なデザインは先行するクロノグラフ・クォーツ式のディランをほぼそのまま引き継いだスタイルだ。
シリコンベルトの留穴のある末端側は山型に盛り上がっており、ベルトの緩みを容易に許さない物理的構造を採用している。
Android Wear搭載のスマートウォッチなので
事前に接続設定が必要
外観を見た感じはMICHAEL KORSのアナログクォーツ式ディラン腕時計とほとんど同様だが、スマートウォッチであるディランは一般的なGoogleスマートウォッチと同様、使う前に事前の設定が必要だ。
基本的な事前設定は、Bluetoothによるスマートフォンとのリンク、更新情報の確認と対応。そして最後がスマートフォンとのアプリ同期とお知らせの設定というお決まりの内容だ。
最終的に設定作業の終了したディランは、MICHAEL KORSロゴ入りのオリジナルの文字盤にひとまず設定される。同社のクロノグラフ・クォーツウォッチと同様、文字盤上の3時、6時、9時の位置に3つのインダイアル・データ表示エリアが設定される。
3つのインダイアルには、ユーザーの好みに応じて、お天気や気温、バッテリー残量、カレンダーなどを選択表示可能だ。
筆者が現在使用しているAppleWatchは文字盤全体がスクエアであり、データ表示エリアが丸く配置された時刻インデックスの外側に配置されているので、よりスマートウォッチらしく感じてしまう。
一方、MICHAEL KORSのディランはそういう観点ではよりアナログウォッチに近いイメージだ。残念なのは、スマートウォッチのほかのメーカーの商品にも時々見られるが、時刻位置で5時から7時の間の部分が弓形に文字盤が欠けてしまっていることだ。
弓形の欠落は、操作で多用する下から上へのフリック位置を明示的に示す目的があるのかもしれない。しかし伝統的なアナログ腕時計とルックスを徹底的に酷似させ、同時に一般的なノンIT系の人のためのファッショナブルなスマートウォッチを目指しているなら、欠けた液晶文字盤は致命的なデザインかもしれない。
文字盤表示はほかの既発売のスマートウォッチと同じく、しばらく放置すると省エネルギーモードに入り、文字盤画面の照度を自主的に落とすが、画面タッチすることやリュウズをプッシュすることで標準的な明るい文字盤表示に復帰する。
文字盤表示の形式には関わらず、直射日光下でも時刻の視認性はまったく問題なかった。
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