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Z270マザーどれを買う? 各メーカーの特徴を比較

VR BoostやM.2 Shieldなど独自性が光るMSIのZ270マザー

文●鈴木雅暢 編集●北村/ASCII.jp

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ぜいたくな機能を盛り込んだハイエンドゲーミング
「Z270 GAMING M7」

「Z270 GAMING M7」。実売価格は3万5000円前後

 Z270 GAMING M7は、同社が「Enthusiast GAMING」と位置づけるハイエンドラインナップのモデル。日本市場に投入される同社のIntel 200シリーズのモデルの中では特別仕様のフラッグシップ「Z270 XPOWER GAMING PLATINUM」に次ぐ、ナンバーツーのハイエンドマザーだ。

 今回は特にデザインにも力を入れており、IOカバーやスロットカバー、VRM/チップセットヒートシンクの意匠はかなり凝ったものとなっている。RGB LEDエフェクト機能の「Mystic Light/Mystic Light Sync」は本製品でも健在で、効果的にドレスアップできる。

 中でも、アフターバーナー(ジェットエンジンの排気を燃焼させることで高い推力を得る装置)をイメージしたというチップセットヒートシンクの光り方はインパクト抜群だ。

このデザインはガンダムを意識したという。ジェットエンジンのアフターバーナーをイメージしたというチップセットの光り方はインパクトが抜群だ

 ハイエンドモデルらしいワンランク上の装備が、オンボードサウンド機能の「Audio Boost 4 PRO」だ。アナログ回路の基板分離、左右チャンネルの分離配線、日本ケミコン製オーディオコンデンサ、金メッキ端子の実装といった通常の「Audio Boost 4」の機能に加え、前面用と背面用両方に独立して最新のオーディオコーデック「ALC1220」とオペアンプを実装するという贅沢な内容だ。

 音響ソフトウェアとして「NAHIMIC Sound Technology」を導入しており、迫力のあるサラウンドサウンドが楽しめる。ゲーム内でサウンドの発生した位置を検出して、敵が来る方向などを可視化できる「Sound Tracker」という機能も備える。

サウンド機能はミドルレンジのモデルよりワンランク上の「Audio Boost 4」を搭載。前面用と背面用それぞれにオーディオコーデックを独立して搭載するという贅沢な構成となっている

音響ソフトウェアとして「NAHIMIC Sound Technology」を導入。ゲーム内のサウンドを可視化し、プレイを有利に進められる「Sound Tracker」という機能も備える

 USB 3.1 Gen.2コントローラーには、ASMediaの最新チップ「AS2142」を採用。チップセットとの接続がPCI Express 3.0x2接続に強化されている。独自機能の「X Boost」も導入しており、高速な外付けストレージのパフォーマンスをより引き出せるようになっている。

 また、USB 3.1 Gen.2/Type-Cに対応したフロント用のUSB 3.1コネクターをいちはやく装備するのも新しい。フロント用USB 3.1 Gen.1(USB 3.0)ヘッダについてもリピータチップで独自に信号強度を高め、ケーブルが長いゲーミング機器も不安なく利用できるようにしている。

USB 3.1コントローラーはPCI Express 3.0x2接続の「USB 3.1 Gen.2 Lightning」仕様。高速な外付けストレージのパフォーマンスをより引き出せる

フロント用のUSB 3.1 Gen.2コネクターを装備。フロント用USB 3.0(USB 3.1 Gen.1)端子もリピータチップで信号強度を強化している

 ハイエンドモデルだけに、ハイパフォーマンス志向のフィーチャーも充実している。簡易OC機能の「Game Boost」を搭載しており、ダイヤルを回すだけの簡単操作で手軽にCPUをOCしてパフォーマンスをアップすることができる。

 高耐久設計の電源部にベースクロックのOCに有利な外部クロックジェネレータ「OC ENGINE 2」、OC操作に便利な操作ボタン「EASY BUTTON 3」やCMOSクリアボタン、デバッグ用LEDなど、より高いOCにチャレンジするための装備も整っている。

簡易OC機能の「Game Boost」機能によりダイヤルを回す簡単な操作(ソフトウェア操作も可能)で手軽にパフォーマンスアップできる

高耐久の電源部、外部クロックジェネレータ、操作ボタンなど、より高度なOCにチャレンジするための装備も整っている

 このほか、Optane Memory Ready仕様のM.2ソケットをトリプルで搭載するほか、U.2ポートも装備するなど、ハイエンドらしい充実したストレージ拡張性を備える。ミドルレンジモデルにも導入しているDDR4 BoostやVR Boostといった機能も当然備えている。

 充実したゲーミング/VR向け機能に加えて、ワンランク上の高耐久設計と拡張性、高級感あるデザイン、演出も備えている。ひと味違うシステムを作りたい、パフォーマンスや機能で優位に立ちたいユーザーのニーズに応えることができるハイエンドマザーに仕上がっている。

「Z270 GAMING M7」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z270 Express
メモリー DDR4-4000(OC)対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×3、PCI Express (Gen3) x1×3
ストレージ M.2×2(PCI Express Gen3 x4/Serial ATA 6Gb/s)、M.2×1 (PCI Express Gen3 x4)、U.2(PCI Express Gen3 x4)×1、SATA 6Gb/s×6
インターフェース USB 3.1×3(Type A×1、Type C×1、フロント1)、USB 3.0×6(背面2、ヘッダピン4)、USB 2.0×7(背面3、ヘッダピン4)、DisplayPort 1.2×1、HDMI×1、PS/2×1
ネットワーク Qualcomm Atheros「Killer E2500」
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC 1220)「Audio Boost 4 PRO」
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