まず石井さんが選んだのがPCケースで、高い拡張性や静音性、品質面を備えつつ、奥行きが机の上にも置けるサイズに短縮されているというFractal Designの最新PCケース「Define Mini C」を選択。
1万円アンダーのPCケースも多いが、マザーボード部と電源ユニット部を分割した最近主流の内部レイアウトや裏面配線スペース、各部に備わっているダストフィルター。その上、静音性を重視した同社製12cmファン「Dynamic X2 GP-12」をフロントとリアに標準装備と、コストパフォーマンス優秀と言える。
なお、組み合わせた電源ユニットは特価となっている80PLUS GOLD認証を取得する600Wの玄人志向「KRPW-G3-600W/90+」だ。「600Wなので将来的にビデオカードをパワーアップしても容量不足になることはないですよ」とのことだ。
PC自作初心者も悩まず組める
配線を極力減らした構成に
「各種パーツは、コストやパフォーマンス、容易な取り付けといった点を考慮しながら選びました」という石井さん。
CPUは4コア/4スレッド、定格クロック2.7GHz、ターボ・ブースト時3.3GHzで動作する定番の高コスパCPUの「Core i5-6400」だ。同CPUにはインテル純正CPUクーラーが付属しているが、高負荷時の安定性を向上すべく、手ごろな価格のサイドフロー型CPUクーラーのサイズ「白虎(SCBYK-1000I)」を追加しているのが、石井さんのこだわりポイントだ。
ストレージはSSDのみだが、手ごろな価格帯で1570MB/secのリード性能を備えるとあって人気になっているインテル製M.2 SSD「Intel SSD 600p」の容量256GBを選んでいるのが特徴。コストを重視するなら2.5インチSSDだが、「M.2 SSDなら配線不要ですし、今組むならやっぱりM.2 SSDで構成したいですよね」とのこと。
マザーボードは、あまり特徴のない製品だが、「M.2スロットの位置で選びました」というMicro ATX規格のASUS「H170M PLUS」だ。NVMe M.2 SSDは、2.5インチSSDと比べて高発熱なので、かなりM.2スロット位置は大事なポイント。「H170M PLUS」はCPUソケット直下に備わっているので、ビデオカードからの排気の影響少なく、運用できる。
補助電源なしのGTX 1050 Ti
最後のポイントとなるビデオカードには、NVIDIAの最新エントリーミドルGPU「GeForce GTX 1050Ti」を搭載したGIGABYTE「GV-N105TD5-4GD」をチョイスしている。
「前世代ミドルGPU『GeForce GTX 960』に迫る性能を発揮しますし、補助電源は不要なのも良いところです」とのこと。メモリー容量は4GBなので、MODを導入したマイクラやフルHD、最高品質でFFXIVを遊ぶなど、カジュアルゲーミングにベストだ。
※お詫びと訂正:記事初出時、CPUクーラー「白虎」のスペックに一部誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2016年12月24日)
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