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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第240回

もうスマホを見失わない、無くし物を探せる「Qrio Smart Tag」を活用する技

2016年12月16日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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Qrio Smart Tagのある場所をGoogleマップでチェック!

 「Qrio Smart Tag」をスマホと連動させると、10分に1度現在位置をサーバーに送信するようになる。もちろん通信する度に電池を消耗するので、間隔を延ばすのもあり。「位置情報の送信間隔」設定できる。逆に10分よりも短くすることはできない。

 タグを開くと、Googleマップに現在位置が表示される。忘れ物をしたなら、すぐに思い出せるだろう。もし、今ユーザーがいる位置に表示されたなら、単に見つけられていないだけ。そんな時は、画面下の「鳴らす」をタップしよう。「Qrio Smart Tag」から「ピピピ」と電子音が鳴り続ける。見つけたら、「止める」をタップすればいい。

タグをタップすると現在位置が表示される。右上のアイコンをタップすると更新される

過去の履歴もチェックできる

「設定」から送信間隔を変更できる

自分のいる場所にあるようであれば、「鳴らす」をタップする

タグが見つかったら、「止める」をタップする

スマホが見当たらないなら逆にタグから探すことも可能

 「Qrio Smart Tag」は手元にあるが、スマホが見当たらない、ということもあるだろう。そんな時は、「Qrio Smart Tag」のボタンを押そう。すると、スマホが鳴り出すのですぐに見つけられる。ただし、このアクションはあらかじめアプリで設定しておく必要がある。ボタンの1回押し/2回押し/長押しに割り当てられ、スマホを鳴らす以外にカメラのシャッターを切ることもできる。

 実際撮影はできるのだが、わずかにタイムラグがありリモコンとしてはそれほど使い勝手がいいわけではない。スマホが見当たらないときに撮影してどこにあるか探そうとしても、多くの場合は真っ黒の写真になることだろう。今のところはあまり活躍するシーンはなさそうだ。

スマホがないなら、「Qrio Smart Tag」のボタンを押す

スマホが見つかった!

あらかじめ設定画面でボタンを押したときの動作を設定しておく必要がある

ボタンを押すとカメラ機能が起動し、もう一度押すとシャッターが切れる

ユーザーが増えるほど発見率が高まる!

 スマートタグを知り合いと共有することもできる。「Qrio Smart Tag」アプリでアカウントを作成済みのユーザーを招待すると、ほかの端末でもタグの場所を確認できるようになる。お父さんが子供に「Qrio Smart Tag」を持たせて、お母さんの端末と共有するといった使い方もできるのだ。なお、共有されたタグでは、タグを鳴らすことはできるが、カメラのシャッターを切ることはできない。

タグを開いた画面の左下にある共有アイコンをタップし、「友だちにシェアする」をタップする

共有相手のメールアドレスを入力する。相手はアカウントを作成しておく必要がある

すぐに共有された。画面は共有先のiPhone 6

 「Qrio Smart Tag」は単体でインターネットに接続する機能を備えていない。そのため、忘れ物をしてから移動した場合などは現在位置がわからなくなってしまうのだが、ほかの「Qrio Smart Tag」ユーザーのスマホが検知したら場所をアップデートしてくれる機能を備えている。つまり、「Qrio Smart Tag」のユーザーが増えれば、より無くしものを見つけやすくなるというわけ。現在は、据置式の「Qrio Smart Tag」検知器を開発しているとのことで、特定のエリア内ではどこでも見つけられるようになるかも。

 財布やバッグなど、忘れたり盗まれてしまう可能性が高いアイテムに「Qrio Smart Tag」を付けておけば、無くさずにすむかもしれない。単体でも便利なガジェットだが、ユーザーが増えればその分検索性能も向上するというのも楽しみ。価格は3980円と手頃。10gと軽いし、見た目も可愛いので、バッグに付けておいても違和感がない。自分だけでなく、家族に持たせたり、友達へのプレゼントでも喜ばれるだろう。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。


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