このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

スピーディー末岡のドライビングプレジャー! 第3回

クルマ好きの憧れ! 国宝級スポーツカー「日産 GT-R」をドライブ!

2016年11月19日 15時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII 車両協力●日産自動車

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

マルチファンクションディスプレイが
ドライバーをその気にさせる!

 GT-Rの名を世界に知らしめたのはゲーム「グランツーリスモ」の影響が大きいと書いたが、これがキッカケでゲーム制作会社のポリフォニーが「マルチファンクションディスプレイ」を担当している。ここにはあらゆるクルマの状態を表示でき、油圧や油温、水温だけでなく、アクセルやブレーキの開度(踏力)、ブーストメーター、トルクの分配などがすべてデジタルデータ化され、ログがとられている。プリセット以外に、自分で好きな項目を追加・変更できるうえ、タイムロガー(タイム計測機能)もあるので、サーキット走行では重宝しそう。ただし、ナビが使えなくなってしまうので、街乗りで使うことはほとんどないかもしれないが、このようなデータがリアルタイムで動いているのを見るのは「その気」にさせてくれるので、筆者はナビが必要ない場所では常に表示させていた。

マルチファンクションディスプレイの起動画面。ポリフォニーのロゴが見える

これはブーストメーターを大きく表示し、ハンドルの切れ角と、トルクの前後配分をモニタリングするプリセット

アクセルとブレーキの開度をリアルタイムでモニタリングしてくれる

街乗りではまったく必要がないタイム計測モード

表示させるメーターは自分の好みに合わせて変更できる

 また、最低地上高は110mmなので、段差がある場所は多少気を使わないといけない。段差が大きそうなコンビニやファミレスなどは、ゆっくり角度を付けながら侵入しないと擦るだろうし、急な坂も危険だ。輪留めの高さによってはチンスポイラーをガリっとやってしまいそうなので、前向き駐車も危険といえる。

 唯一不満だった点は、意外と取り回ししにくいところ。車幅感覚の慣れもあるかもしれないが、駐車場などでかなり切り返さないとうまく入れられなかった。ポルシェターボもメルセデスも一発で駐車できたのだが……。これはつばさも苦戦していた。われわれ以外に運転した編集部三宅によると「慣れだよ慣れ。俺は普通に動かせたよ」とのことだったので、ただ単に慣れていなかっただけなのかもしれない……。

スポーツカーらしいステアリング。ある程度の太さがあるので握りやすいし、パワステとは言え重量感があるので高速安定性はバツグン

スマホだBluetoothオーディオだと連携できるので、それらの操作を手元で行なえる

 ドイツ車2連発のあとに日本車だが、やはり日本人には日本車が合うのか、細かなところまで気が利くというか、安心して気張らずに乗れた。巨大なボディーと最先端の電子制御と安全性能で、事故らないのは当たり前だが事故られても大事には至らないだろうという信頼感がある。GT-Rがこんなに街乗りしやすいクルマだと思わなかった。それでいて、サーキットでは国内外のスーパーカーを相手に互角以上のポテンシャルを発揮する。それが1170万円で買えるなんて、日本車はなんてオトクなんだろう(買えないけど)。

エンジンは職人によるハンドメイド。シグネチャーももちろんある!

一応、4人乗りなので家族を説得する材料になる

シフトレバーだけ見るとオートマ車のようだ

リアシートにはカップホルダーがなぜかひとつしかない。争奪戦間違いナシ!

エンジン始動はこの赤いボタンで行なう。自爆スイッチではない

エアコンは運転席、助手席で独立して操作できるが、同時も可能

これがセットアップスイッチ。右の写真はすべてRモードに入れている

ドアの内側も革張りで、取っ手の部分にもレザーが巻かれている

2ペダルマニュアル(デュアルクラッチ)なので、ペダルは2つしかない。AT免許でも運転可能

トランクは結構広いので荷物もそこそこ収納できる

車内のスピーカーはBOSE製

ルームランプなどのスイッチ。かなりスッキリしている

バックミラーに映る後方はやや見切りが悪い

このようにBluetooth接続機能を持つオーディオ機器ならペアリングできる。機器名が「MY GT-R」と表示されるのは、ちょっと良い気分

ディスプレーの解像度がいいのか、ナビがとても見やすい。左が昼間で右が夜間

ネットと接続して、このように駐車場の満空情報なども受け取ることができる

メニュー画面。アイコンが大きく見やすい

走行中はタイヤの空気圧をリアルタイムで表示してくれる

GT-Rはこう見えて☆4つの低排出ガス車。エコ運転で燃費を良くしよう!

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ