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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第481回

秋の日差しの中で気持ちよさそうに寝ている猫たち

2016年10月28日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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起こすのは厳禁! 寝ている猫の撮り方

 寝てる猫は撮るのが簡単な割にかわいく撮れるので非常に重宝する。

 ただ気をつけるのは、不用意に近づいて起こさないこと。

 起きそうな猫はちょっと遠くから望遠で、つついても起きそうにない猫は近づいて広角で。

 どの角度から撮るのが一番その猫の様子を表現できるかな、と考えて撮る。

 何かにもたれて寝てるのなら、そのもたれっぷりがわかるように、地面にはりついて寝てるのなら、張り付きっぷりがわかるように、丸くなって寝ているのなら丸さがわかるように、わからないときはいろんな角度から撮ってみて、あとから「ああこう撮ったらこうなるんだなあ、こう撮っておけばよかったなあ」とひとり感想戦をすればいい。

 狭いところで寝ている猫も猫らしくて魅力的である。

 猫はほんの僅かなスペースがあれば寝る。

古い木造家屋のちょっとした店の上に、たわしやじょうろがちょっと見えてるのがポイント(2016年9月 キヤノン Powershot G7 X Mark II)

古い木造家屋のちょっとした店の上に、たわしやじょうろがちょっと見えてるのがポイント(2016年9月 キヤノン Powershot G7 X Mark II)

 そんなとこで寝て、寝ぼけて落ちたらどうするの、って思うのは人間だけである。

なんといえばいいのか、マンションだかアパートだかの横、2Fくらいの高さの位置に張り出していたのだ。ともあれ、地面からは3mくらいあったかな(2016年10月 富士フイルム X-T2)

なんといえばいいのか、マンションだかアパートだかの横、2Fくらいの高さの位置に張り出していたのだ。ともあれ、地面からは3mくらいあったかな(2016年10月 富士フイルム X-T2)

 さすがにこれはちょっとどきどきしたけど。

 寝ぼけて落ちるとこって見たことないし。

 あ、でも猫ってときどきびっくりしてパニクることあるから、そういうときはやらかしちゃうかもしれない。

 さて秋である。

 たまに日差しが出ると気持ちよさそうに出てくるのもまたよい。

 普段はそんな目立つところにいないだろう、君は、って猫が日差しのもとでほげっと寝てたりするのである。

 こんな道路から丸見えの所で寝てる姿はじめて見たし。

 まさか自転車の下に隠れていると当人、いや当猫的には思ってたんだろうか。

そこは西日がちょうど当たる場所で、それが気持ちよくて動けなうなったのだろうと推測される。これはしゃがんで膝くらいの高さから(2016年9月 キヤノン Powershot G7 X Mark II)

そこは西日がちょうど当たる場所で、それが気持ちよくて動けなうなったのだろうと推測される。これはしゃがんで膝くらいの高さから(2016年9月 キヤノン Powershot G7 X Mark II)

 こちらの猫も公園の入口の一番人が通るところで寝ていたのだから、久しぶりの日差しってなかなかあなどりがたい。

これはもうチルト式モニターを使って眠り猫目線で、ちょっと白っぽく真正面から撮ってみた。きれいに丸くなっております(2016年10月 富士フイルム X-T2)

これはもうチルト式モニターを使って眠り猫目線で、ちょっと白っぽく真正面から撮ってみた。きれいに丸くなっております(2016年10月 富士フイルム X-T2)

 今日の、ひたすら寝てる猫シリーズの最後を飾るのは、寝てない猫。たまたま目を開けただけで、これの先にも後にも日差しを気持ちよさそうに浴びて寝ていたのであった。

 ああ、日差し気持ちいい~~という声が聞こえてきそうな。

 この写真撮った日は久しぶりの晴れだったものねえ。

さすがにこれだけ黒いと暑いんじゃないかと思うのだが、まあ確かに暑そうではある。口がちょっと開いてる姿も、暑いといっているようで。でも10月を過ぎると日向の方がいいらしい(2016年10月 富士フイルム X-T2)

さすがにこれだけ黒いと暑いんじゃないかと思うのだが、まあ確かに暑そうではある。口がちょっと開いてる姿も、暑いといっているようで。でも10月を過ぎると日向の方がいいらしい(2016年10月 富士フイルム X-T2)

 黒猫だと日差しでいっぱいぬくもりそうですな。

 にしても、眠り猫の写真ばかり見ていると、一緒に寝たくなるのが困ったものです。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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