iOS版とAndroid版で違いのあるスマホアプリ
米国でBoogie Board Jot 8.5が発売された昨年、Jot 8.5の画面をスマホで撮影してクラウド共有できるシンプルなiOS版アプリ「Boogie Board Jot」が登場した。
半年ほど遅れてAndroid版も登場しているが、残念ながら数回のバージョンアップで機能的にも安定してきているiOS版(Ver1.12)に対して、Android版(Ver1.0)はなかなか使う気になれないというのが正直な感覚だ。
使い方は極めて簡単で、Boogie Board Jot 8.5の筆記画面をアプリを起動させたスマホでただ撮影するだけだ。
アプリがJot 8.5の特殊なウエスト位置のくびれた画面を見つけると自動的にシャッターがおりて、画面全体を白黒反転し、筆跡部分をしっかりした黒色で表示してくれる。簡単に機能を言うならスマホを使ったモノクロスキャナーというところだろう。
撮影(スキャン)時に気をつけなくてはならないのは天井ライトなどのBoogie Board画面への映り込み(反射)だ。ライトが画面に当たったところは、スキャン後、弾痕の跡のように白く抜けてしまう。
Boogie Board Jotアプリが気持ちいいのは、Boogie Board Jot 8.5のフレーム検出からシャッター、モノクロ反転表示までのスピード感だ。あまりにも速いので、今回の写真撮影もなかなか大変で連続シャッターで何とかこなしたくらいだ。
試しに旧来のBoogie Boardに対しても同じようにスキャンできるかやってみたところ、本体とコントラストのあるテーブルなどの背景に置けば、何の問題もなく撮影できることが分かった。もちろん、今回購入した商品であるiQbeの大きな画面も何の問題もなくスキャンすることができた。
そして、天井ライトの映り込みを避けて、被写体であるBoogie Boardを斜め下や斜め横から撮影して、実際の撮影結果が歪んだ台形などになっても、アプリがキチンと台形補正をしてくれる。
快適なiOS版に対し、Android版のVer1.0では、Boogie Board Jot 8.5の外郭フレームを正しくつかむことすら難しい(Galaxy S7 edgeで試した)。
しかし、被写体であるBoogie Boardの画面全体がスマホの画面にさえ収まっていれば、問題なくスキャンできるという不可解な結果となる。
残念がら、一部のAndroid系スマホ(筆者のHUAWEI P9)ではアプリは起動するが、スマホの画面がかなり暗くなり、オートでもマニュアルでも、肝心のBoogie BoardのLCD画面をまったく撮影できないという事象も起こっている。
スキャンした各Boogie Boardのモンクロ画像はアプリ内に保存することができ、サムネイル表示で目的の画像ファイルをいつでも呼び出すことができる。黄色いマーカーで強調表示したり、指先で文字や矢印を追記も可能だ。
不思議なのは、DropBoxなどのクラウドサービスにアップロードできるのは、Boogie Boardから白黒スキャンした画像だけで、マーカーやインキングで事後変更処理したものは、アップロードも保存もできないようになっている。
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