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JAWS-UG中部・北陸勉強会レポート 第13回

5トラック40本近いセッションでAWSの魅力を幅広くカバー

ライター重森が体験したJAWS Festa 東海道 2016熱狂の1日

2016年10月24日 11時00分更新

文● 重森大 編集●大谷イビサ 写真●金春利幸

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17時~:イベント最後のパネルディスカッションは無法地帯

 JAWS FESTA東海道 2016のトリとなったパネルディスカッションの題名は「長谷川秀樹のIT酒場放浪紀(番外編)」。モデレーターはもちろん、ハンズラボCEOである長谷川 秀樹さん。参加者は元AWSの小島 英揮さん、サイボウズの伊佐 政隆さん、さくらインターネットの代表取締役社長である田中 邦裕さん。そして、会場から引っ張り出されたくまモン好きの多田 歩美さん。多田さんは某自動車メーカーのIT部門所属という噂もあるらしいが、あくまでも噂である。

左から長谷川さん、小島さん、伊佐さん、田中さん

 正直に告白しよう。このパネルディスカッションについてレポートするのは気が重い。私には荷が重すぎる。重鎮たちの自由すぎる振る舞いの数々、とてもメディアに載せられない発言の数々。しかしあえて、筆を進めよう。勇気を持って。

 さて酒場放浪紀と言っても、まだ夕方。しかも、約1名混じっている無職の方はともかく、それ以外の方々は会社の看板を背負った重鎮の皆々様。大勢の前で酒を飲みながらディスカッションを繰り広げる訳にはいかないだろう。そんな訳でディスカッション参加者の手元に配られたのは水だった。コップの用意が間に合わなかったのか、私の生まれ故郷である大分の自慢の一品、下町のナポレオンの異名を取るアレにそっくりなプラカップに入っていたが、乾杯したパネリスト全員が「うん、水だ」と断言していたので間違いない。でも、大分の水は美味しいので、酔いしれてしまうかもしれない。

酔いしれるほどおいしい水

 ディスカッションの方はJAWS-UGで初代代表を務めた竹下 康平さんからのビデオメッセージでスタートした。ビデオの音声が会場のスピーカーにつながっておらず、前半は音声なし。しかし長谷川さんは気にすることなく、そのまま進行。会場の爆笑とは反対に、パネリストたちは不安そうな顔に。

 その後は、事前に募っていた参加者からの質問にを長谷川さんが読み上げ、パネリストたちが回答していくという段取り。面白いやり取りがいくつもあったのだが、ここでは当たり障りのないものだけを取り上げたい。私だって業界から干されたくはない。

急遽、会場から引っ張り出されたくまモン好きの多田さん

 最初の質問は、「コミュニティへの参加は業務として取り組むべきか、それとも個人として参加すべきか」というものだった。交通費を支給してくれたり、勉強会への参加を業務として認める企業が増えてきていることをうけたものだろう。筆者も、企業とコミュニティの関係性などを取材しているので気になる部分だった。とはいえ正解のあるものでもなく、コミュニティ活動に積極的に取り組むパネリストたちの考えは参考になることと思えた。

「そんなんどっちでもええんちゃうん? ハイ次!」(長谷川さん)

多田さんのくまモン姿に対抗意識を燃やし、驚きの生着替えでジバニャン化した長谷川さん

 この1問目で、会場全体が一気に温まった。というか、緩んだ。そんなことに構わず長谷川さんは次々と質問を読み上げていく。

 「コミュニティって美味しいの?」という質問には、さくらインターネットの田中さんが次のように答えた。

「あちこち行けて、美味しいもの食べられますよ」(田中さん)

「企業から見て、コミュニティの最適な数と人数はどれくらいか」という質問には、サイボウズの伊佐さんがこう答える。

「いくつでも何人でもいいんじゃないですか?」(伊佐さん)

 回答者を指名する質問もあった。「小島さん自身がコミュニティを作るとしたら、どんなことをしてみたいですか」というもの。小島さんは具体的なアイディアはないがと前置きして、次のように答えた。

「企業の立場でコミュニティを育てる仕事をしてきましたが、コミュニティをリードする側になってみたいという思いはありますね。コミュニティをリードする経験はこれから役立つと思います」

 その他、真面目な話や聞いていてとても役立つ話がいくつもあったのだが、具体的すぎたり生々しすぎたりして、とてもここには書けない。たとえば、キャリアコンサルタントの資格を持つという多田さんが「AWSのOBやAWSエンジニアの方はキャリアコンサルタントの視点から見るととても興味深い経歴をたどっている方が多い」と語ったのを受けて、長谷川さんが「エンジニアへの思いをそれぞれ語ってほしい」とパネリストに振った。

「どんどん目立って、見つけられる人になってほしい」(伊佐さん)

(ここだけの話)懇親会で伊佐さんとお話しさせていただいた際、「大分の水は美味しいけど、けっこう強かった」とおっしゃっていた。割りにもせず飲まされてたもんなあ。

「パラレルキャリアが重要。兼業を認めれば独立したいような優秀な人が辞めずに残ります。うちは兼業禁止だったんで使える人が」

 筆者のメモはなぜかここで途切れていた。誰の発言かもわからない。事情はお察し頂きたい。とにもかくにもパネルディスカッションは大爆笑を巻き起こしながらも、有益な情報が数多く飛び交い、最後は一本締めで終了。ハイテンションなまま懇親会へと一団はなだれ込んで行った。

JAWSの懇親会と言えばやっぱりメガネさんですよね

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