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Cygames 木村唯人氏、CyberZ 大友真吾氏インタビュー

e-Sports大会RAGEを通して「スター選手つくりたい」 CyberZがシャドウバースを競技タイトルとした賞金700万円の大会を開催

2016年10月02日 17時00分更新

文● ちゅーやん

格闘ゲーム最高位の大会を日本で開催したい

── 疑問に思ったんですが、なぜ「Vainglory」と「ストリートファイターV」を競技タイトルに選んだのでしょうか。

大友氏:Vaingloryは、2015年10月ごろに私たちの中で「RAGEはどのタイトルを大会種目にしようか」と話し合ったときに、「僕らのやる意義のあるタイトルってなんだろう」と考えたんです。

── 意義?

大友氏:思い浮かんだのが「新しいタイトル」と「これからe-Sport市場をつくっていくタイトル」、私たちの目線にあうモノを選びました。Vaingloryは、昨年夏ごろに開発のSuper Evil Megacorpの方とお話しでき、これからも盛り上がり続けられるタイトルということで、RAGEの競技タイトルに選びました。

── ストリートファイターVに関してはシリーズとおして大会がいくつも開催されていますが。

大友氏:ひとつはちょうど、今年春に発売すると発表があったので、前々からRAGEでストリートファイターVを扱いたいと思っていました。そしてもうひとつは“格闘ゲーム”という人気ジャンルなので、日本での最高位の大会をRAGEでやりたいと昨年末から考えていました。カプコンの杉山プロデューサーに会いに行き、RAGEの構想を伝えたところちょうどストリートファイターV自体もe-Sports構想を掲げられていて、RAGEのやりたい方向性と一致したからですね。

── 私の中では「グランブルーファンタジー」とコラボがきっかけなのではと思ってました。

木村氏:弊社は全然関係ないですね(笑)。

MOBA、格闘ゲームに次ぐジャンル「カードゲーム」

── そういえば、オオヌキ選手がCyberZにスポンサードされることが話題になりましたよね。

大友氏:オオヌキ選手もRAGEで見せ場をつくっていただけました。プロ活動をされるのは今年に入ってからですが、その中でも世界大会に出場し、入賞もしてくれているので、今年の勝負……というよりは来年、それ以降を見据えて活動をしてもらいたいと思っています。

── いずれはプロツアーも、ということですね。

大友氏:オオヌキ選手は当初、“配信者”としてアプローチをしていて、「OPENREC.tvで格闘ゲームも配信してくれませんか?」などの話をしていました。そうしたらオオヌキ選手が「実はストリートファイターVからプロ活動、プレイヤーとして再起しようと思っている」とお話をいただき、互いの思いを熱くぶつけあっていたんです。ちなみにそのときは飲みながらでしたけどね(笑)。これがきっかけで、オオヌキ選手と契約を結んだんです。

── 先日発表のあったように、RAGEの競技タイトルに「シャドウバース」が選ばれましたが、こちらはどういった経緯があったんですか。

大友氏:RAGEではVaingloryのMOBAジャンルがあり、ストリートファイターVの格闘ゲームジャンルがある中で、さらにジャンルを増やしたいという考えがありました。そこで「カードゲームだ」ということになりました。去年の11月にシャドウバースの体験会があり、実際に触ってみてクオリティーの高さを実感したのが最初ですね。

── デジタルTCGはシャドウバース以外にもありますが、RAGEを運営する側からみて「シャドウバースと他のタイトルとの違い」ってどんなふうに感じていますか。

大友氏:例えば「Hearthstone(ハースストーン)」と比べても、戦略性がシャドウバースのほうがあるかなと思いました。デッキの構成の違いや独自システムの“進化”が他のカードゲームとは異なる戦略性を生み出していると思います。あとはやっぱりグラフィックが日本人にとっつきやすくて良いですよね。

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