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目指せ3回目の王座! ミクGTプロジェクト9年目の挑戦! 第6回

波乱の鈴鹿1000kmをミクAMGは5位で無事完走!

2016年09月14日 17時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp 撮影●鉄谷康博、加藤智充

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途中、トップを快走するも
セーフティーカーのタイミング悪く5位フィニッシュ

 決勝日の28日は、朝から雨模様。昼前には雨脚も弱まってきていたが、降ったり止んだりという状況で、タイヤ選択が非常に難しい状況になった。しかし、レース直前のウォームアップ走行ではすでに雨が止んでいたため、ほとんどのチームがスリックタイヤを選んでいた。

 今年はレギュレーションの変更で、ピットイン義務が4回から5回に増えた。このことがどうレースに影響するのか? 気温27度、路面温度30度と、例年より涼しい気候の中、1000kmのロングスプリントレースが幕を開けた。

 スタートはいつも通り片岡選手が担当。また奇襲作戦が成功かと思いきや、今回練習走行から調子のよかった33号車(Excellence Porsche)にオーバーテイクされてしまう。しかし、2周目にはレインタイヤを装着したため順位を落としてきていた31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)を抜いて再び7位に復帰する。

 このとき、前を走るのは25号車(VivaC 86 MC)。トールトゥーノーズのバトルを繰り広げるが、なかなか抜けないまま26周目に最初のピットイン。タイヤ4本と、ドライバーを谷口選手に交代してコースに戻った。アウトラップは18位まで落ちたものの、ライバルたちのピットインやペナルティーなどもあってどんどん順位を上げていき、37周目には2位を走っていた。

 トップを走る18号車(UPGARAGE BANDOH 86)との差は、最初は15秒以上あったが谷口選手は猛アタックで詰めていき、途中で小雨が降ったときにペースダウンした隙を突いて1位の座を奪取したのだった。久々のトップである。

 57周目に2回目のピットイン。ドライバーは2度目の片岡選手、そしてタイヤを4本交換でコースに送り出した。アウトラップは10位になったが、68周目には4位、さらに前を行くライバルのトラブルやピットインなどで、再び2位に上がっていた。

 だが、アクシデントは82周目に起こった。そろそろピットインというタイミングで2号車(シンティアム・アップル・ロータス)がクラッシュ。セーフティーカーが導入されてしまった。こうなってしまうとピットは入れない。これまで築いたマージンが一気にゼロになってしまった……。

 セーフティーカーが解除された86周目にルーティンのピットインを行ない、谷口選手は2回目のスティントに出発した。109周目には3位まで戻っていたが、2位を走る18号車はほぼ同じペースで走っていたためバトルは膠着、そのまま111周目にピットインをしたのだった。3回目となる片岡選手のスティントだが、途中で大雨がサーキットを襲ったものの、レースが動くほどではなく、堅実に走った結果131周目に3位になり、そのまま136周目に最後のピットインを行なった。

 最後のスティントを担当するのは谷口選手。アウトラップは8位だったが、150周目には5位まで上昇した。しかし、残り10周の時点で表彰台圏内の3台とは1分以上の差、4位の18号車とも50秒近い差があり、かなり厳しい戦いとなってしまった。結局、18号車をオーバーテイクすることは叶わず、1000kmレースは5位で完走という結果になった。

 5位になったことで、ボーナス込みの8ポイントを獲得でき、これによりシリーズランキングは33ポイントで6位にダウンしたが、今シーズンは混戦状態なので、まだチャンピオンは十分射程距離内だ。逆に言うと、ほとんどのチームにまだチャンピオンの権利があり、一瞬たりとも油断はできない状況である。

 次戦はシーズン唯一の海外戦、タイ・ブリーラム。ウェイトハンデがフルに乗った状態(ポイント×2)で、気温の高いタイなので、サバイバルが予想される。生き残ってポイントゲットは最低限、表彰台は必須と言えるだろう。

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