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手頃な導入がうれしい「顔認証システム導入セット」の魅力とは?

監視カメラだけでOK?防犯対策の新潮流「顔認証」の敷居を下げるNEC

2016年09月09日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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認証精度、導入コスト、運用負荷の3つの懸念は払拭できるか?

 こうした顔認証システムの導入に当たっては、認証精度、導入コスト、運用の負荷の3つが懸念として挙げられる。NECの顔認証システムはこうした3つの懸念もきちんとクリアしている。

 認証精度に関する懸念は、NECが約40年培ってきた世界最高レベルの顔認証技術をベースにしていることから払拭できるだろう。NECの顔認証技術は1:1の照合エラー率で0.3%を達成しており、姿勢変動や経年変化、多人種評価などでもNo.1※1。つまり、顔が横に傾いていても、登録されている画像が古くても、肌の色が異なっても、きちんと検出できるわけだ。性能も驚異的で、160万の画像をたった0.3秒で検索。ほぼリアルタイムにデータベースと照合できる実力を持っている。導入も出入国システムを中心に、すでに40カ国100システムにおよんでおり、実績も申し分ない。

 実際、NECの顔認証技術は世界No.1のスピードと精度※2を誇り、他ベンダーに比べて圧倒的な性能差を堅持している。つまり正確なだけではなく、速いのだ。検出のスピードは以下の動画を観ていただければ、一目瞭然だ。

※1・2:米国政府機関主催のコンテストでトップ評価を獲得(http://jpn.nec.com/biometrics/face/technology/world.html)

 導入コストも低廉だ。従来、顔認証は前述したような出入国システムなど社会インフラで用いられることが多く、高価なイメージが強かった。実際、防犯システムとしての注目度は高いのに、なかなか導入が進まなかったのは、コスト面が大きなネックだったと言えよう。しかし、顔認証システム導入セットの場合、最大2台のカメラに対応するエントリモデルが110万円(税別・希望小売価格)とかなり抑えられている。グローバルの社会インフラで実績を積んだNECの顔認証システムがこの価格で導入できるのだ。これなら中小の小売事業者でも十分導入が可能な価格帯と言えるだろう。

 運用の懸念に関しては、保守サービスパックで解消できる。サーバーと顔認証ソフトまで含めたパッケージなので、保守サービスもハードウェア、OS、ソフトウェアまで完全にワンストップで対応。導入展開支援サービスではユーザー向けの運用手順書が提供されるので、顔画像のデータベースへの登録などもユーザー自身が行なえるようになる。もちろん顔画像は個人を特定できる個人情報であるため、導入に慎重なユーザーもいる。しかし、個人情報保護法や官庁のガイドラインを遵守することで適法な運用が行なえる。またプライバシー侵害で問題となるケースもあるものの、消費者への透明性のある丁寧な説明により漠然とした不安感を払拭し、社会的に受容される下地づくりが重要なのである。

顔認証システムなら同時複数人をリアルタイムで認証

 具体的な利用イメージは以下のとおりだ。小売店舗の入り口に監視カメラを設置しておき、入店と同時に顔検出。あらかじめ登録しておいた不審人物の顔画像データベースでマッチングしたら、バックヤードや監視センターにアラートをあげる。カメラ1台あたり同時に5人まで認証できるため、ほとんどの小売店舗で十分対応できる。これはインテル® Xeon® プロセッサーの採用により、高速なマルチタスク処理が可能だからにほかならない。

 アラートを受けた店員やオペレーターは、不審人物の出現をリアルタイムに把握できる。これにより、万引きに対して事前に有効な対策を打てるため、店舗側のセキュリティも上がる。防犯対策をきちんと行なっている小売店舗の方が、顧客からの信頼を得られるという点は言うまでもない。また、過去に撮影した顔認証ログを日時やカメラ名、グループ名などさまざまな条件で検索できるので、未然対策のみならず、事後対策でも有効に機能するはずだ。

小売店舗での顔認証システムの導入イメージ

 ここまではおもに防犯対策での顔認証システムの利用法を紹介してきた。防犯対策でのアプローチは、不審人物をブラックリストとして登録しておくという方法だが、まったく逆として顧客サービスに利用する方法もある。つまり、VIPにあたる常連客が入店してきた段階で、店員の接客を変えるといった顔認証の使い方もあるわけだ。高画質化が著しい監視カメラに、NECの培ってきた顔認証のインテリジェントを加えるだけで、防犯対策や顧客のサービス強化を計ることができるわけだ。小売店舗のオーナーやフランチャイズ事業者はぜひ導入を検討してみてはどうだろうか?

Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Xeon、Xeon Insideは、 アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です.

(提供:NEC)

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