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マイクロソフト・トゥディ 第205回

日本MSが開催イベント名称・内容を再編 - グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい

2016年08月26日 10時00分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉

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「Microsoft Tech Summit」

 そして3つめが、11月1、2日に開催されるMicrosoft Tech Summitである。

 エンジニア、アーキテクト、IT 戦略に関わる人たちを対象にしたイベントで、6つのトラックを軸に、100を超えるセッションを用意。ビジネスのデジタルトランスフォーメーションに必要なマイクロソフトの最新技術情報と実践的ノウハウを紹介する内容になるという。

 これは、9月26日から、米アトランタで5日間に渡って開催されるMicrosoft Igniteの内容をベースに開催するもので、Microsoft Tech Summitの名称を使うのも、今回が初めてだ。

 生産性とワークスタイルの変革に関しては、ハードウェア、OS、アプリケーション、クラウドサービスが密接に連携し、Windowsだけに留まらず、iOSやAndroidを搭載した様々なデバイスから、マイクロソフトが提供するクラウドサービスを活用する事例なども解説するという。

イベントの対象を明確にし、的確なメッセージを発信

 実は昨年、日本マイクロソフトでは、「FEST 2015」というイベントを開催していた。

 これは、同社が従来開催していた日本マイクロソフト最大のイベントであった「The Microsoft Conference」と、パートナー向けイベント「Japan Partner Conference」、そして、Dynamicsにフォーカスした「Microsoft Dynamics Forum」を統合し、日本マイクロソフトの新たなフラッグシップイベントと位置づけていた。

 だが、それらの内容は、それぞれに日程を分けて開催。さらに参加対象が異なることで、統合したメリットはあまり生まれなかったといえる。

 そこで、今回は、それぞれイベントの対象を明確にし、的確なメッセージを発信していくことを重視した。そして、これらのイベントは、米国本社が開催するそれぞれの大型イベントに連動したものとなった。今年5月に開催されたIT 技術者、開発者などのエンジニアを対象とし技術イベント「de: code 2016」も、その考え方は同じだ。その構図は以下の通りとなる。

  • Microsoft Japan Partner Conference = Microsoft Worldwide Partner Conference
  • Microsoft Foresight = Microsoft Envision
  • Microsoft Tech Summit = Microsoft Ignite
  • Microsoft de: code = Microsoft Build

 日本でのイベント名称が異なるのは商標の問題などがあるためだというが、本社主催のグローバルイベントに準拠した形で、日本マイクソフトのイベントが整理され、対象とする参加者に、より的確なメッセージが届きやすい環境になったともいえそうだ。

グローバルイベントとの名称統合を実現してほしい

 だが、毎年名称が変更することで、参加者側に混乱があるのも事実。グローバルイベントとの名称統合をできれば実現してほしい。いずれにしろ、頻繁なイベント名称の変更は今年で終わりにしてもらいたいところだ。


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