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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第471回

シグマ「sd Quattro」を持って旧街道を猫散歩

2016年08月19日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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道端にいる猫たちを撮影しまくる

 今日は狭い生活道で出会うことが多かった。

 次も古い道。きれいなミケである。

 目が合ったとき一瞬家の中に引っ込んだのだが、また出てきてくれた。曇ってて気温もそれほど高くないので外の方が気持ちいいのかも。

 まわりに人影もなかったので、地面に肘をついて猫の目の高さで。

猫もちゃんと道の端でくつろぐのである。首輪をしてるこのあたりの飼い猫。這いつくばって見つめ合って撮影(2016年8月 シグマ sd Quattro)

猫もちゃんと道の端でくつろぐのである。首輪をしてるこのあたりの飼い猫。這いつくばって見つめ合って撮影(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 同じ猫を道路の反対側から。

 右手から誰か来たのか、そっちを向いてちょっと鳴いた瞬間を。

ちょこんと座った猫の横顔。旧道は人も車もあまり通らないのでゆっくり撮れる(2016年8月 シグマ sd Quattro)

ちょこんと座った猫の横顔。旧道は人も車もあまり通らないのでゆっくり撮れる(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 3番目の道路猫は、道に迷ってて出会った猫。いやもう近所に住んでる人しか使わないであろう道に迷い込んでしまって、どうしようと思ってたら猫が現われて、立ち止まってしゃがんで撮ってたら近所の人と目があって、猫を撮ってるんですよと目配せしたらわかってくれたようなので、遠慮無く撮らせてもらおうと地面ギリギリまでカメラを下げて。

 そしたら肩から提げてたカバンがずれて路面に当たって音がしちゃって、驚いた猫がちょっと遠くへ行ってしまったのが残念であるが、これはこれで左に花、右に猫という感じが悪くない。

間違って入り込んでしまった路地で偶然であったのである。路地の真ん中で這いつくばって撮影(2016年8月 シグマ sd Quattro)

間違って入り込んでしまった路地で偶然であったのである。路地の真ん中で這いつくばって撮影(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 逆に真新しい道でも猫と。

 複数の道路がややこしく絡み合ってて初見ではどの道をどういけばどこへ出られるかわからんだろうというややこしい界隈なのだけど、歩道橋下のフェンスの下に猫がいたのである。

この写真を見るだけで道路がややこしいことになってるのがわかるかと思う。これはフェンスから出てきたところ。もとはこの奥にいたのである(2016年8月 シグマ sd Quattro)

この写真を見るだけで道路がややこしいことになってるのがわかるかと思う。これはフェンスから出てきたところ。もとはこの奥にいたのである(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 最初はフェンスの向こう側にいたのだ。

フェンス越しということがわかるようわざと緑色のフェンスをぼかしていれてみた(2016年8月 シグマ sd Quattro)

フェンス越しということがわかるようわざと緑色のフェンスをぼかしていれてみた(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 それがしばらくフェンス越しに撮ってたら、信頼関係ができたのか、近寄っても逃げるそぶりがないのでフェンス下の隙間から失礼(前ページ冒頭写真)。

 この写真だとsd Quattroの描写力がわかりやすいかも。

 きっちりピントを合わせると、等倍表示にしてもこれだけディテールがブレずにきりっとしてるのだ。

冒頭写真の目元拡大図。100%表示にしてもこれだけディテールがしっかりしているのがたまらない。レンズは18-35mm F1.8という倍率は低いけど全域でF1.8を実現したハイエンドズームレンズ。絞り開放でこれだけディテールがしっかりしている

冒頭写真の目元拡大図。100%表示にしてもこれだけディテールがしっかりしているのがたまらない。レンズは18-35mm F1.8という倍率は低いけど全域でF1.8を実現したハイエンドズームレンズ。絞り開放でこれだけディテールがしっかりしている

 しまいにはよっこらしょと狭い隙間から出てきてくれたのである。人なつこいわけじゃなくて、単に「食べ物くれ」といいたかったのかもしれないけれども。

フェンスの下からよっこらしょとこちらへ出てきてくれたの図(2016年8月 シグマ sd Quattro)

フェンスの下からよっこらしょとこちらへ出てきてくれたの図(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 よしよし、と頭を撫でてあげる。

 そうこうしてるうちに日没。

 帰宅途中に立ち寄った神社で発見。

 遠くからじっとこっちを見てる。日暮れのじとっとした古い神社の境内で顔を出してるとこをそっと撮影。

日が暮れてきて薄暗くなった神社で蚊に悩ませされながら撮影(2016年8月 シグマ sd Quattro)

日が暮れてきて薄暗くなった神社で蚊に悩ませされながら撮影(2016年8月 シグマ sd Quattro)

 日暮れの神社猫というのはとても魅力的だが、新たな敵が現われるのである。蚊である。

 猫を撮るときはじっとしてるので蚊がやってくるのだ。あ、と思うとレンズを支える左手に蚊が止まってて、かといってカメラを離すわけにもいかず。

 夏の猫散歩の一番の敵は、蚊かもしれない。

 カメラと一緒に虫除けスプレーも。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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