毛の1本1本までキリッと写る! 解像感が高いってすばらしい
近所の人によると、このアパートの裏手に何匹かいるらしい。
このアパートの並びに商店が何軒か並んでいるのだが、その中に猫好きの人がいて世話をしているのだそうだ。
さて自転車にまたがってのんびり走り、小さな公園の脇を抜けたとき、違和感を感じたのである。なんかベンチの上にもこっとしてるのがいたぞ、と。
多くの場合、ゴミを入れたまま放置されたレジ袋だったり、ひどいときには放置された古い雑巾だったりするのだが(何でも猫に見える病です)、Uターンして戻ってみると、いた。
気持ちよさそうに寝てるヤツがいた。
急に近寄るとびっくりして逃げちゃうといけないので、すこし遠くから盗撮風味で狙ってみたのである。
日没直前で、涼しくなってきたのでベンチの上が気持ちいいのだろう。
住宅街のど真ん中なので人通りも少なく、猫的にもありがたい場所だ。
人に馴れた猫に見えるので、もうちょっと近寄ってみる。
目をあけて回りを見渡してる。むむ、何か来たなって感じ。
大事なのはこちらの姿勢を低くして身体を小さく見せること。お尻をべたっと地面につけて座ってカメラを構える。
そうこうしているうちに日没。
今は8月だが、夏至はとうに過ぎ、日が短くなりはじめてるのだ。
そろそろ帰宅しようかと走ってたら、ガレージの片隅でゴロゴロしてる猫を発見。ISO感度をちょっと上げて狙う。
とりあえず今回は試し撮りという感じで、夕方の住宅街猫をあれこれ狙ってみた。
sd Quattroが猫撮りに向いているか。
画質的には超猫撮り向き。猫の毛の1本1本をきちんと描写してくれて気持ちいい。ピントがピシッと合ったときの気持ちよさは最高である。一度おためしあれ。
ただ素早くサクサク撮るカメラではなく、ちゃんと構えてじっくり撮るカメラであり、「あ、猫だ」ってんでさっと構えてパシャッ、という使い方には向かない。猫とじっくり向かい合って、最高の一瞬を共有しましょう的な撮影向きなのだ。
次回はそんな感じでsd Quattro第二弾をお届けする予定である。
■Amazon.co.jpで購入
小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)荻窪 圭(著)宝島社
古地図とめぐる東京歴史探訪 (ソフトバンク新書)荻窪 圭(著)ソフトバンククリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方荻窪 圭(著)MdN
古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK)荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

この連載の記事
- 第707回 人がいても関係ナシ! 春の昼寝猫たちを富士フイルム「X-T4」で激写!
- 第706回 富士フイルム 「X-T4」に望遠レンズ縛りで猫を撮影した
- 第705回 富士フイルム「GFX100S」で撮った猫写真が超美麗で衝撃を受けた
- 第704回 富士フイルムの新しい望遠レンズでぐぐっと猫に寄って撮る
- 第703回 ソニー「α7C」を使って寺社で出会った猫を撮る
- 第702回 西日本の旅先で出会った猫を撮影したカメラで振り返る
- 第701回 外出できないこんな世の中だから北の旅先猫とカメラを振り返る
- 第700回 700回記念! 連載初期の猫とカメラで昔を懐かしむ
- 第699回 シグマの手ごろな単焦点レンズとソニー「α7C」の組み合わせは猫撮影がはかどる
- 第698回 外出する代わりにレンズを買って室内で飼い猫を撮ろう!
- 第697回 ソニー「α7C」とシグマのレンズ「Iシリーズ」の組み合わせは室内猫にも最適!
- この連載の一覧へ