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富士山・御殿場口新五合目でポケモンGOしてきた

KDDIが富士山で誰でも使える無料Wi-Fiを提供! 安全な登山への取り組み

2016年08月12日 11時00分更新

文● ゆうこば

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いざという時のためのモバイルバッテリー

 さらに、KDDIでは御殿場口新五合目に設置されている交流地点「Mt.FUJI TRIAL STATION」にてモバイルバッテリーとケーブル(LightningもしくはmicroUSB端子)を8月11日から配布。

写真のケーブルはmicroUSB

 配布対象者は、国籍にかかわらずMt.FUJI TRIAL STATIONで登山届を提出するか、付近の施設で保全協力金を支払った方となります。なお、バッテリーの中身は単3乾電池4本ぶんとなっているので、交換して利用し続けることもできます。

 配布期間は、2016年の富士山の開山期間である9月10日まで。配布台数は1000台を予定しており、配布完了次第終了とのことです。

単3乾電池4本を取り替えれば、再度利用できる

外国人登山者の増加にともない翻訳サービスも展開

 また、「富士宮口」「須走口」「御殿場口」の3つの登山口では、多言語音声翻訳システムによる外国語案内をスタート。システムには国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の技術を活用し、約30ヵ国の言語に対応しています。

 実際行なわれたデモでは、日本人の現地スタッフと中国人登山者のやりとりが行なわれました。翻訳方向をアプリ上で切り替えつつ、スマホに向かって話すだけで、ディスプレーには翻訳された文章が表示。さらに、合成音声の再生によるスムーズなコミュニケーションが可能となっていました。

中国語で「キャンプは可能か?」と聞かれた質問に対して、キャップは禁止されており、山小屋の利用を促している様子。音声入力のため、一部誤変換があるが、だいたいの意味は通じている

 Mt.FUJI TRIAL STATIONの担当者によれば、今年は昨年より一層、外国人登山客が増えており、なかでも中国人はとくに増加しているとのこと。この翻訳システムが不幸な事故やトラブルを未然に防げるかもしれません。

各種サービスを活用して安全な登山を

 KDDIおよびドコモ、ソフトバンクはそれぞれ、今年も富士山の山頂や山小屋、登山道におけるLTE・3G通信の品質確保を発表しています。

 また、静岡県も氏名や緊急連絡先などの項目を絞った登山届の簡易申請ができる「登山届のコンパス」(Android版は「登山のコンパス」)アプリや、富士山の歴史や魅力を学べる「富士山ぐるぐる旅行」アプリを配布。

静岡県が配布している富士山に関するアプリ

 今年は9月10日までと、開山期間は限られていますが、各サービスをうまく活用することで事故を未然に防ぎ、また起きたとしても最小限の被害にとどめられるよう、事前の情報収集は怠らないようにしましょう。

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